たるみ・ニキビ・ニキビ跡・毛穴~イントラセルで治療 3

表在筋膜群(SMAS)に対して高周波の熱作用が加わると、皮膚と同様に、表在筋膜群(SMAS)内のコラーゲンの生成とその再配列が起こり、たるみに対して、より大きな効果を発揮します。
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これは、ウルセラなどの、FUS(集束超音波)機器と同様に、熱を発生させることで得られる効果なのですが、イントラセルの場合には、超音波ではなく、高周波を使用するという違いがあります。
超音波のいいところは、空間や物体を通して照射できるというところです。つまり、発生源から目的の箇所まで、距離があっても、多少の減衰はあるものの、照射が可能であるということです。これは、超音波と言うのが、基本的に「音」であることによります。音は空気の物理的な振動であるため、この振動が空気以外のもの、例えば皮膚に振動が加われば、皮膚の中で減衰はするものの、その下にある構造にまで振動を届かせることができるということです。こういったわけで、超音波は、発生源から離れたところにも、そのパワーは弱くなりつつも、そのエネルギーを届かせることができるのです。
しかし、当然のことながら、超音波には欠点もあります。それは「音」であるからには、やはり、音源からの距離に応じて減衰することです。そこで、ウルセラの場合には、音源の形を凹面鏡のようにして、超音波が、皮膚からある程度の深さのところで集まるように調整されています。つまり、「集束」超音波なのです。集束させるということは、その超音波の作用そのものも、一点に集中させるということになり、一発の照射につき、その治療範囲が少なくなってしまうということです。つまり、集束超音波では、ハンドピースを移動させて、照射位置を変化させない限り、あくまでもその治療範囲は点でしかないということができます。そこで、その欠点をできるだけカバーするために、超音波の収束深度を、約3㎜という深いところに持ってきているのです。しかし、この深さは、あくまでも皮下の表在筋膜群(SMAS)が位置する深さであり、皮膚に対する作用は、あくまでも周辺に対する熱の「漏れ」とも言うべきもので、しかも、表在筋膜群(SMAS)に対しても、連続性のある面状のものではありません。