このように、フラクショナル・レーザーの欠点である、「高い効果を求めると、ダウンタイムが長くなる」という欠点を、イントラセルは補うことができます。
しかし、イントラセルを使用する際には、特殊な麻酔のテクニックが必要になります。もちろん、いわゆる「美肌」目的程度で、フラクショナル・レーザーの効果と同じくらいのものを求めるのであれば、麻酔クリームの塗布のみで、十分な麻酔効果が得られます。しかし、前述のような、ニキビ跡やたるみに対して、強力な効果を1回の施術で求めるには、深い針の刺入と、強力な高周波の照射が必要になります。イントラセルの極細針が皮膚に刺さる時の痛みは、当院の特注の麻酔クリームで十分に取ることができます。しかし、強力な高周波が流れる時の痛みは、クリームの麻酔のみでは取ることができません。そこで、頬の前方(鼻の両横)や額、及び口の周辺には、ブロック麻酔という技術を使用して、完全に痛みをとる処置をします。また、頬の側面(もみあげから顎にかけて)は、局所麻酔で完全に痛みをとるようにします。このような麻酔の処置で、イントラセルを深く強力に施行することができ、その効果も大きなものとなります。フラクショナル・レーザーとの効果の比較としては、フラクショナル・レーザーの処置を3~5回行ったのと同程度の効果が、イントラセルでの処置の1回分に相当すると言えます。