肩から二の腕にかけての症例写真 3

このような、他の部分よりも硬くてしっかりした肩の皮下脂肪組織なのですが、これは人体の構造として、合目的的な構造です。
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それは、この部分は、転倒や転落などによる強打のような、外的な物理的刺激から肩の関節を保護し、場合によっては生命を維持するのに大切な内臓の存在する胸部を守る個所だからです。そう言うと、現代人にはよく理解できないかもしれませんが、人間の長い進化の過程においては、この機能は大切であったということは、容易に想像できると思います。そして皮下脂肪と言うのは、そもそも、このような物理的外力から筋肉や内臓・骨格を保護する役割ももっています。この役割は、カロリーの貯蔵庫としての役割同様に、哺乳類にとって太古の昔から大切なものとして存在するのです。しかしながら、現代に至ると、それらの役割は文明の進化とともに不要なものとなり、むしろ美的観点からは邪魔なものとなってきました。