受け口の手術と同時に、顎を短くして後ろに移動させたモニターさんの症例写真 4

2つ目として、受け口や顎の手術は、骨を切る際に、たくさんの水を降りかけながら手術を行うということです。
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骨を切る手術機械には、ドリルやボーンソー、超音波キューサーなど、今やいろいろなものが出回っています。しかし、これらのすべてに共通することは、切る骨と器械の先端との間に、必ず摩擦が発生するということです。摩擦が発生すると、そこには熱が発生します。この熱はかなりの高温に達することもあり、その状態で手術を続行すると、骨熱傷という、骨の火傷を引き起こし、骨の壊死を発生させ、術後の感染や骨癒合の遅延の原因になります。また、この受け口の手術で骨熱傷が発生すると、近隣の歯が抜け落ちてしまうことになります。そこで、この骨熱傷発生の原因である、骨と器械との摩擦熱を取り、これらの合併症を防止するために、生理食塩水を降りかけて、冷却しながら手術を行うことが、標準的な術式として定着しています。そうすると、口の中には出血とともにたくさんの水があふれる形となります。当然、それらは吸引しながら手術を行うわけですが、多くは喉の奥のほうにも入っていきます。そうすると、その水で喉の刺激を受けることになり、咳の反射が発生して「むせる」ことになってしまいます。