脂肪吸引(ふともも)4

Tumescent liposuction(トゥーメッセント・ライポサクション)は瞬く間にアメリカ中に普及していきました。しかし、今度は別の問題が持ち上がってきました。
 


それが、静脈血栓症です。静脈血栓症とは、静脈の中に血栓が発生し、それが心臓に帰ってきた後、肺に送り出され、肺の血管に詰まってしまい、呼吸不全を誘発し、急速に死亡してしまう病態です。これは、一時話題になったエコノミークラス症候群のことでもあります。長時間同じ姿勢でじっとしていることで、脚の静脈に血栓が発生して、それが肺に到達してしまい、死亡してしまうということです。静脈血栓症は、このように同じ姿勢でじっとしていることが、大きな発生要因になります。これを脂肪吸引手術に置き換えて考えてみると、長時間、手術台の上で横たわっていることに原因を見出すことができます。つまり、全身麻酔でピクリとも動かない状態で、長時間の手術を行うことに原因があります。
Tumescent liposuction(トゥーメッセント・ライポサクション)の原法に則って脂肪吸引を行えば、全身麻酔を使用することはないのですが、いかにTumescent liposuction(トゥーメッセント・ライポサクション)が普及したとはいえ、これだけでは広い範囲で大量の脂肪を吸引するには限界があります。そこで、多くのアメリカの美容外科医、その中でも主に形成外科医たちは、Tumescent liposuction(トゥーメッセント・ライポサクション)を全身麻酔併用で行っていたのです。そして、大量の皮下脂肪を長時間の手術によって吸引した結果、静脈血栓症を発症していたということです。

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