脂肪吸引(ふともも)8

細いカニューレを使用することで、血管のダメージ低下から血栓症の予防となり、表面の凸凹の発生も防止でき、安全性と仕上がりを両立させることができたのですが、もう一つ、細いカニューレで脂肪吸引することのメリットがあります。
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それは、術後の痛みについてです。皮下脂肪組織には、前述のように血管が走っているのですが、もう一つ大切なものとして、神経が分布しています。手術中は麻酔が効いていますので、痛みを感じることはないのですが、術後は、これらの神経から痛みが発生します。この術後の痛みについては、神経の切断と大きな関係があるとされています。
感覚神経は、その末端に付いている神経小体と呼ばれる器官によって、各種の感覚を感じることができます。パチニ小体は圧変化と振動を感知し、マイスナー小体は触覚を感知、クラウゼ小体は圧覚や触覚・冷覚を感知するといった具合です。では、痛みの感覚である痛覚はどうかというと、これらの神経小体を持っていない神経の末端が感知するとされています。神経が切断されると、これらの神経小体を持っていない神経の終末ができてしまいます。つまり、痛みを感じやすくなるのです。脂肪吸引によって神経にダメージが加わり、切断されてしまうと、神経小体を持っていない、このような神経終末が増加し、術後の痛みが強く出るというわけです。そこで、当院の採用している極細のカニューレの場合には、その直径の細さから、血管同様に神経へのダメージも少ないため、神経の切断も最小限に抑えられ、その分、術後の痛みも少ないということができます。実際、このモニターさんも、術後は一人できちんと歩行し、2日後の健診も独歩で来院され、痛みについては思ったよりもずっと軽かったということでした。

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