腹部・ウエストの脂肪吸引症例写真 8

以上のように、脂肪吸引と言う手術は、美容外科の中では最も形成外科の応用であるとは言い難い手術であると言えます。
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脂肪吸引の歴史的なことを考えても、元々戦傷外科として発展してきた、再建外科としての形成外科の諸技術とは違い、脂肪吸引は産婦人科のキュレットを使ったのが最初です。そして形成外科とはほとんど関係のない過程を辿って発展してきました。事実、現在の脂肪吸引の手技のうち、最も重要なこととされ、どのような器械を使用するにしても必ず行うことになっている、トゥーメッセント法(Tumescent 法)というものがあります。このトゥーメッセント法(Tumescent 法)とは、血管収縮剤を含む薬液を皮下脂肪層に大量に注入する手技なのですが、これは形成外科医ではなく、アメリカの皮膚科医による発明です。このように、美容外科の手技の中では、脂肪吸引と言うのは美容外科特有の手技であり、他科にはないものです。他の美容外科手術に関しては、形成外科の医師はそれなりに、形成外科の手技を応用して、早く習得することもでき、名医になれるチャンスは他科出身者よりも多いと考えられます。しかし、こと脂肪吸引に関してはそうはいかないというのが、ほんとうのところなのです。