太もも+ヒップの脂肪吸引 フルコース 8

細いカニューレを使用することのメリットとしては、手術時および術後の出血を少なくできるということも大きなものの一つです。カニューレの口径が大きければ、太い血管へのダメージ、つまり太い血管を傷つけやすいということができ、その分、手術中の出血や術後の、注入した薬液中の血管収縮剤の効果が切れた時の出血(通常、内出血として認識されます)が多くなります。しかし、カニューレの口径が細い場合には、太い血管には傷をつけないため、術中の出血ばかりか、術後の出血(内出血)も最小限に絞ることができます。つまり、カニューレが細ければ細いほど、血管へのダメージを最小化でき、術中から術後にわたっても、出血量が少なく、したがって術後の内出血も少ないということができます。
手術中の出血量が多いと血圧低下や貧血などに陥り、危険なのは常識です。脂肪吸引の場合には、小さな範囲の手術や、脂肪の吸引量があまり多くない場合には、このことはあまり問題になりません。しかし、広い範囲の脂肪吸引、たとえば両太ももの一周すべてに及ぶ範囲などの脂肪吸引で、比較的大量の脂肪を除去する場合には注意が必要です。したがって、広い範囲の脂肪吸引ほど、術中の出血を少なくするために、できるだけ細いカニューレを使用した方が、安全性が高いということができます。
術後の出血については、内出血と言う形で認識されます。他院にて太いカニューレで手術がおこなわれ、術後1週間以内の症例を、何例も診たことがありますが、脂肪吸引が行われた箇所の皮膚のほとんどが紫色に変色し、大きな腫れと痛みを伴っていました。それらの患者さんは、全員、術後の痛みに耐えかねて、当院に受診した人々でした。彼女たちは、担当医の術前の説明とは大きくかけ離れた経過を見て、元のクリニックを受診するのに恐怖を感じて当院を受診したのです。彼女たちの中には、血液が皮下に貯留して、注射器で血液を除去する必要がある人もいました。このように術後の出血(内出血)が多いと、痛みも激しい傾向にあります。つまり、術後の痛みを最小限にするためにも、細いカニューレを使用して、術後の出血をできるだけ絞ることが大切なのです。
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3 Replies to “太もも+ヒップの脂肪吸引 フルコース 8”

  1. うさぎ より:

    カニューレは、色々な太さがあるんですね。

  2. 一児の母 より:

    脂肪吸引は経験と技術が大事だと、つくづく思いました。
    脂肪吸引でできた凸凹をキレイにするには、けっこう大変なんですよね?
    だからこそ最初が肝心なんだな・・・と。

  3. minami より:

    脂肪吸引でできてしまった凸凹は、普通の脂肪溶解注射は効果がなく、強力脂肪溶解注射で何回にも分けて修正していく必要があります。たしかに、最初から凸凹を作らないことが大切なのは言うまでもありません。

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