膝周りとふくらはぎの脂肪吸引 3

そこで、血管へのダメージによって、どのようにして血栓ができるかということを考察してみます。そもそも、血栓とは、血液が固まることによってできます。血管の中で血液が固まるときと言うのは、血管に何らかの異常が発生した時や、脱水などで血液がドロドロになった時です。脂肪吸引の場合には、まずカニューレによる血管壁へのダメージが加わることが、血栓発生の最初の引き金になります。カニューレによって血管壁にダメージが加わり、穴が開いてそこから血液が漏れると、穴の周辺の血液が固まって、その漏れをなくそうとします。漏れた血液だけが固まって、穴を塞ぐのであればいいのですが、その際には血管の内側の血液も固まります。このようにして血管内に血栓が発生します。細い血管の場合には、この血栓も小さく、血管の中を流れて太い静脈に入ったとしても、流れていく間や、心臓でかき混ぜられたりすると溶けてしまいます。平常時においては、血液が血管の中で固まってしまわないように、血液を固めて血栓を作るシステム(凝固系)と血栓を溶かすシステム(線溶系)が血管内でバランスをとって共存しているからです。しかし、太い血管にダメージが加わって、大きな血栓ができてしまい、それが静脈内に入った時には、血栓を溶かすシステム(線溶系)の作用が間に合わず、心臓を通って肺動脈へと到達し、肺の血管に詰まってそれを塞いでしまうのです。これが、太いカニューレで大量の脂肪吸引を行った際に発生してしまう、静脈血栓症の正体です。したがって、このような静脈血栓症の発生を予防するためにも、太い血管を傷つけないようにしなければならず、そのためには、脂肪吸引の際にはできるだけ細いカニューレを使用してした方がよいという結論です。
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2 Replies to “膝周りとふくらはぎの脂肪吸引 3”

  1. dazzle より:

    カニューレが細くすれば、術後の仕上がり・腫れや内出血の軽減だけではなく、安全性も高くなるのですね。

  2. 匿名希望 より:

    分かりやすい説明で理解できました。
    リスクもあるけれど、使用する器具と方法で、
    そのリスクも回避できるということですね。

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