脂肪注入によるミニ豊胸症例写真 4

当院の脂肪注入豊胸術には、生着率を高めるための工夫が、ふんだんに施されています。
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一つは、注入に使用する脂肪組織と、それを構成する細胞の選択です。脂肪注入を行う際には、注入に使用する脂肪組織を獲得するために、手術中に前もって脂肪吸引を行わなければなりません。脂肪吸引は、1970年代にフランス・イタリアなどのヨーロッパ諸国にて始められたのですが、わが国で本格的に美容整形の診療項目として普及したのは、1980年代に入ってからでした。脂肪注入も、実際には脂肪吸引とほぼ同時と言っていいほど早くから始められていました。そして1990年代に入って、アメリカの皮膚科医であるDr. Jeffrey Kleinによって、現在のスタイルの脂肪吸引の大元とも言える、Tumescent techniqueが提唱されました。現代の脂肪吸引は、Vaser(ベーザー)やレーザーなど、どのような器械を使用していたとしても、このDr. Jeffrey Kleinの方式を受け継いでいます。そのTumescent techniqueとは、大量の、血管収縮剤入りの生理食塩水(Tumescent solution)を皮下脂肪層に注入した後に、脂肪吸引を行う方法で、手術に伴う出血をほとんど無くすと言ってもいいほどに絞ることができる方法です。しかし、吸引されて獲得できた脂肪組織は、そのTumescent solutionを大量に含み、そのままでは脂肪注入には向かない脂肪組織でもあるのです。初期の脂肪注入は、その脂肪をそのまま注入に用いて、その生着率の悪さから、大量注入などが行われ、バストに大きなしこりを残して変形させてしまうなど、トラブルが絶えませんでした。そこで、日本人医師を含む多くの医師が、生着率の向上とトラブル回避を目指して、脂肪吸引によって獲得してきた脂肪組織に対して、脂肪注入に向くように加工を加えるようになりました。その一つが脂肪組織の選択なのですが、脂肪注入に適した、生着率の高い脂肪組織を選択するというのは、そこに辿り着くまでには様々な紆余曲折がありました。そこで当院では、それらの中で、より最適な脂肪組織選択法として、遠心分離と細胞分離と言う方法を採用しています。