ヒップとその周辺(太もも)の強力脂肪溶解注射 4

皮下脂肪組織に関しては、その構造を知っておくことが、より効果の高い脂肪溶解注射を開発するのに、大きな助けとなりました。
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一般的に脂肪組織と言うと、そのほとんどが脂肪細胞でできていて、脂肪細胞に対して薬剤を作用させれば、皮下脂肪の体積が減少するということになります。そしてその作用させる薬剤がフォスファチジル・コリンで、これは正しいことです。しかし実は、そのフォスファチジル・コリンを効率よく作用させることが、脂肪溶解注射の効果を上昇させるために必要なことなのです。と、いうことで、まずは、フォスファチジル・コリンを脂肪細胞に対して強く作用させることを考えました。基本的なことなのですが、一か所に注射するフォスファチジル・コリンの量を増やしました。しかし、この試みは、あまり患者さんの受けが良くなかったようです。それは、一度に処置できる皮下脂肪の範囲が狭くなってしまったからです。
薬剤というものには、その量に安全域というものがあります。そしてその安全域をオーバーして薬剤を投与すると、副作用の発生率が上昇します。フォスファチジル・コリンの副作用は、主に吐き気や下痢などの胃腸症状で、一過性のものであって、重大なものではないのですが、発生すれば患者さんはそれなりに苦しむ形になります。そのため、一度に注射できる量として、ある程度の制限を設けています。しかしそこで、その1か所に注射する量を増やすと、どうしても広い範囲をカバーするには量が足りなくなり、1回では狭い箇所にしか処置を行えないことになります。