この、眉毛の挙上ですが、他の手術とのコンビネーションにも非常に有用です。たとえば、
1)上瞼のたるみとり手術
この手術は、たくさんのたるみがあればある程、目じりのドッグイヤーという、盛り上がったひずみを回避するために、切開線が長くなる傾向があります。ある程度のたるみの切除幅を超えると、切開線がこめかみ付近にまで及ぶこともあり、二重瞼の折れ曲がりの中に隠せなくなります。そのような事態を防止するためには、切除幅を狭くするしかないのですが、その場合には、十分なたるみとり効果を得ることができません。
従来ですと、髪の毛の生え際から2cmの付近を切開して、額のフェイスリフトを行い、額ごと引っ張り上げて、瞼のたるみを少なくする方法を、上瞼のたるみとりと同時に行う必要がありました。これは、90年代後半から00年代前半にかけて、アメリカで流行した方法です。内視鏡を使用して、頭皮の切開線を小さくする工夫もされました。しかしこの手術は、目元に大きな腫れを伴い、手術翌日には瞼を開くのも困難なほどです。
そこで、この埋没式の、切らない眉上げ法を、瞼のたるみとり手術に追加すると、このような大きな腫れを作ることがありません。そして、切開線をこめかみまで延長しなくても、十分なたるみとり効果を獲得できるのです。