日本美容外科学会会報に収載されたウルトラVリフトの論文ですが、収載に際して問題点の指摘もありました。
この問題点とは、治療効果や副作用のようなものではなく、あくまでも、この技術を、日本美容外科学会会報と言う学術誌へ掲載するべきかどうかについてのものです。具他的には、「治療原理がはっきりせずに、それが論じられたうえでの結論が示されていない。」ということです。つまり、従来の、糸を皮下に挿入する手術や処置は、いわゆる「吊り上げ」や「組織を寄せる」という、明確な治療原理があるが、このウルトラVリフトにはそれが存在しないということなのです。しかし、このような、組織の変形をともなう手術・処置のみが、たるみの治療に有効な方法ではないと考えます。そこで、私は自分なりにウルトラVリフトの治療原理について、考察してみようと思います。