ウルトラVリフトの処置直後の効果については、前述のような糸による抗重力効果と言うものだけではなく、針の刺激によるものを考えざるを得ません。つまり、鍼治療の効果です。
「美容鍼」というのを耳にしたことがあるかと思います。顔面に行う鍼治療で、処置の直後にシワやたるみが改善しているのが美容鍼治療の特徴です。実際の鍼治療は、いわゆるツボと言うところに鍼を打って、そのような効果を出すわけですが、ウルトラVリフトの針の挿入についても、この鍼治療で鍼を打つところと重複するところがあります。そして、さらに考察を進めるなら、顔面の筋肉に対する針の作用と言うものを考えるべきだと思います。それは、針が刺さった筋肉は、麻痺と攣縮(縮み上がること)を起こすということです。筋肉は、神経から電気信号が伝わって収縮します。この電気信号をブロックして筋肉を収縮させなくするのがボトックスです。そして収縮するときには、筋肉そのものの中で電気信号が次々と受け渡され、拡がることで、一本の筋繊維だけでなく、繊維の束である筋肉全体が収縮することになるのです。このようなメカニズムで収縮と弛緩をコントロールされている筋肉に針を刺すと、針が刺さったところには大きな電流が発生して、過剰な電気信号が発生してしまいます。そうすると筋肉は、自分が収縮する力で自分自身が切れてしまわないようにするために、その部分だけスイッチを切ってしまい、逆に麻痺して弛緩してしまいます。しかしそのすぐ隣の筋肉繊維は、スイッチを切ってしまうほどの大きさの電気信号が発生したり、伝わってくるわけではないので、収縮して攣縮という縮み上がった状態になるのです。つまり、ウルトラVリフトの処置直後の効果は、顔面の表情筋の、このような弛緩と攣縮のバランスをうまく利用することから発生しているものと考えられます。
顎のしわがかなり改善してますね。
処置直後から効果が出ているのが分かりますね。
口元下のシワが上がってますね。
顎にあるシワのラインが上がっているのがよく分かりますね!