鼻尖縮小術 2

鼻先の軟骨の量が少ないのに、鼻先の幅が広い症例もあります。
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そのような場合には、鼻先の軟骨が小さく、しかも非常に薄くて柔らかいのが特徴です。したがって、その状態で通常の軟骨切除+軟骨の中央縫合を行っても、鼻先の大きさを変化させるという目的のためには不十分です。その場合には、前述のように、むしろ軟骨の成分を加えてやることの方が、大切になり、移植する軟骨の形態が、結果に対して大きな影響を及ぼします。また、軟骨移植を行う時に気を付けなければならないのが、鼻先の軟骨の脆弱性です。あまりに大きな軟骨を移植した場合、移植した軟骨が鼻先の皮膚によって押さえつけられることになり、それが元々あった脆弱な鼻先の軟骨を上から圧迫し、鼻先を変形させてしまうことがあるからです。このようなリスクが高い場合には、鼻中隔の下の骨に、ストラットという形で軟骨を移植して支えとし、その上で鼻先に軟骨を移植するというテクニックもあります。
どちらにしても、鼻尖縮小術の場合には、鼻先を触ってみて、その硬さや皮膚の厚みを診察し、患者さんの希望を聞きながら、適切な術式を選択するということになります。