完全オリジナルオーダーメードプロテーゼ 5

シリコンを鼻の上から載せて形を造ると、やはり皮下組織の厚さを反映できないのではないかとの不安があるかもしれません。
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しかし、硬化過程において、ほんのちょっとしたコツを掴んでいれば、皮下組織の厚さを反映した、ぴったりと吸い付くように鼻骨と軟骨にフィットするプロテーゼの作成が可能なのです。そのコツですが、本当に職人的なコツです。とはいっても、やること自体は簡単。文章で表せば、ほんの数行なのですが、そのタイミングや方向・強度など、経験と現状を知覚することが必要です。もっと手軽に作成できるように、器具を開発しようとは考えてはいるのですが、未だプロトタイプからは脱出でいていません。それでも、現状の知覚は必要です。だから、職人芸として生き残れるのかもしれませんが、ある意味、ジレンマでもあるのです。