鼻背プロテーゼ+鼻尖縮小+鼻尖耳介軟骨挿入 1

プロテーゼによる隆鼻術、鼻先の縮小と、耳介軟骨による鼻先を下に向けて高くするといった、3つの手術を同時に行ったモニターさんです。
2013_0518225738.JPG 2013_0827045416.JPG


術前の状態は、顔面の幅の割に鼻筋が細すぎ、鼻先が少しだけですが上を向いています。さらに、目と目の間が低く、鼻筋の始まりが下の方にあります。これらの状態を総じて言えば、「鼻自体が小さい」と言うことができます。このような状態を修正するのに、従来は大きなL型のプロテーゼを用いて隆鼻術を施していました。しかし、そのような大きなL型プロテーゼを使用する手術においては、その危険性を指摘されてきたことも事実です。大きなL型プロテーゼを使用した場合に、一番多く発生したトラブルは、鼻先の皮膚が薄くなることです。これは、鼻先に何かを挿入すれば、多少なりとも発生する現象なのですが、それが高度に進行すると、鼻先の皮膚に穴が開いてしまうということにもなりかねません。実際、昭和期においては、このトラブルが頻発したため、サイズ的には小さめのプロテーゼを使用して、その分、鼻筋と鼻先を細く仕上げ、実寸で鼻を高くするというよりも、鼻が高く見えるという状態を作るのが主流になりました。しかしながら、こちらのモニターさんの場合には、全体のバランスから見て、鼻筋が細すぎる状態です。したがってこのような、いわゆる「目の錯覚」を利用したトリッキーな方法が通用しません。