プロテーゼの挿入により、隆鼻術を施行したモニターさんです。プロテーゼは、完全オーダーメードを使用しています。
プロテーゼとは元々、人工的に作った人体の一部のことです。その中で、人体の外に装着して使用するものを、外プロテーゼ。手術的に人体に埋め込むものを、内プロテーゼと言います。義手や義足、義眼などは、外プロテーゼに相当します。義歯(入れ歯)なども、外プロテーゼと言っていいでしょう。それに対して、歯のインプラントは内プロテーゼです。
顔面などの手術後に、組織の欠損が大きくて再建が不可能だった場合には、そこに顔面のパーツを、人工的に作成して、自分で取り外して手入れができるようにくっつけることがあります。これは、外プロテーゼの中でも、エピテーゼと呼びます。義眼は、エピテーゼと呼んでもいいかもしれません。
内プロテーゼのことを、インプラントと呼ぶこともあります。我が国では、インプラントと言えば、歯科の人工歯根のことですが、欧米では、体内に埋めるものは全てインプラントと言います。例えば、鼻のプロテーゼのことは、Nasal implant。豊胸の場合にはBreast implant、または、Mammary implantと言います。
外来語であるプロテーゼは、元々ドイツから入ってきた言葉で、ドイツ語でProtheseですが、英語ではProsthesisとなります。明治時代に西洋医学が本格的に我が国に入ってきた時には、ドイツ医学が主流でしたので、ドイツ語としてのProtheseが用いられるようになり、その発音のプロテーゼが一般的になったと思われます。