鼻筋に完全オーダーメード・プロテーゼ 4

次に生体親和性なのですが、これは、やはり動物実験で、哺乳類の体内に埋め込んでみて調べる必要があります。
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生体親和性で最も問題になるのは、アレルギーのことなのですが、これは埋入後、約1か月で早期に発見可能です。さらに、どのタイプで、そしてどのくらいの強さの炎症を、どの時期に起こすかということを調べます。調べ方としては、試料の埋入後に、一定の期間ごとに試料とともに周辺の組織を取り出し、顕微鏡で検討します。その際、それらの試料と周辺組織をスライスした後、いろいろな染色法を行います。組織に色を付けて、顕微鏡で分かり易くするのです。染色法は、どの物質がどの色に染まるというのが決まっていて、それぞれの染色法で、染まるもの・染まらないものなど、多種多様です。このようにして、様々な染色法を用いてそれぞれを顕微鏡で調べ、それらのパターンの組み合わせを検討することで、発生している炎症が、アレルギーによる炎症なのか、単なる異物反応なのか、また、アレルギーだとするとどの型のアレルギーなのか、異物反応だとしても、その強さがどの程度なのかなどが、分かるのです。当然、生体親和性が良い物質と言うのは、アレルギー反応がなく、異物反応も弱いものになります。