処置が終了すると、その瞬間から効果が出ているのが、ウルトラVリフトの特徴の一つです。当然、糸によって皮下組織が重力に抵抗して支えられていることにより、皮膚のたるみが改善することが一つの理由ではあります。
しかし、ウルトラVリフトに使用する糸は、APTOSやフェザーリフトなどに使用されるCog(返し)が付いた糸ではありません。表面がツルツルしたモノフィラメントと言う、通常の手術で皮膚などを縫合するのに用いる糸と、形状的には変わりありません。しかも7-0という、非常に細い糸です。顕微鏡を使用するマイクロサージェリーでは、8-0や9-0、場合によっては10-0や11-0といった、もっと細い糸を使用する場合もあるのですが、肉眼で行う手術で使用する糸の中では、7-0と言う太さは非常に細い部類に属する糸です。このような細い糸では、重力に抵抗して組織を支えるという力はタカが知れています。またその糸の長さも5cmから3cmで、それらが半分に折り返されて挿入されるわけです。したがって、「糸で釣り上げる」だとか「糸で支える」といった概念では、このような処置直後のリフト効果(引き上げ効果)は、全てが説明できるものではありません。
すっきりしましたね☆