WPRPF 口の横にある笑いじわ 2

では、笑いじわなので、ボトックスでは治らないのか?という疑問が出てくるかもしれません。
 


ボトックスは、基本的に、注射した場所の筋肉を麻痺させるものです。しっかりと麻痺するのは、通常の希釈濃度で0.1cc注射した場合、注射部位から直径1cmの範囲です。ある程度の効果を発揮するのは、直径2cmの範囲とされています。
そこで、この、口の横の笑いじわに、ボトックスを注射すると、どのようになるでしょう?この部分は、笑筋が口輪筋に付着している部分ですので、ボトックスは、この二つの筋肉に効いてしまいます。笑筋にボトックスが効くと、口を横に広げることができなくなります。そうすると、笑った時にも、口が横に拡がらないため、笑顔の要素の大きな一つである、口の表情が失われる結果となります。また、こちらのほうが重大なのですが、口輪筋の端にボトックスが効くと、口をしっかりと閉じることができません。そうなると、「飲み物が口からこぼれる」「食事の時に食べ物がボロボロとこぼれる」といった状態になります。
したがって、ヒアルロン酸による、不自然な皮膚の盛り上がり以上に、機能的な困難が出現しますので、この部分は、ボトックスは基本的に禁忌と考えたほうがいいでしょう。
WPRPFは、筋肉を麻痺させる作用はありませんので、目の下と並んで、この部分は非常に良い適応です。
写真は、WPRPF術後2.5カ月。自然な効果が観察できます。