太もも上部

太もものプラズマリポを施行したモニターさんです。太ももの上部を中心に、脂肪を取った症例です。

太ももの部分を細くしたい患者さんは、基本的に太ももの周径の一番太い部分を細くしたいという方が多い傾向にあります。理由として、やはり服のサイズ、特にパンツ類のサイズについて、太ももの太さでサイズを合わせると、ウエストが余ってしまうといった具合です。このような場合には、やはり太ももの一番太い部分を細くしてあげなければいけません。太ももの中で、一番サイズ的に太い部分は、やはりその付け根付近の部分となります。この部分の太さを抑えてやることで、ウエストと太ももの太さのアンバランスが解消され、パンツ類のサイズについても、ウエストの余りを少なくでき、術前よりも格好良くファッションを楽しむことができるようになります。
太ももと同時に、ヒップの処置を希望される方も多くいらっしゃいます。

しかし、ヒップに関しては、そのサイズ自体を気にしている場合、多くの場合は太ももの外側を指摘している場合に相当します。実際に、洋服の採寸の際には、多くの場合、股関節の真横よりも少し下の部分を採寸しており、その箇所は太ももの外側を含んでいます。また、ヒップの真後ろを問題としている場合には、そのサイズ自体に問題があることはあまりなく、いわゆる「たるみ」を気にしての処置を希望される場合が多い傾向にあります。日本人のヒップは後ろへの張り出しが少なく、ボリュームに欠けています。その代り、横に広がる傾向があります。これは、欧米人に比べて、骨盤が小さいことと、それが開いているといった、骨格的な差異とともに、それに伴う歩行などの生活習慣が、使用する筋肉の変化を生み、さらにそれらが脂肪のつき方を、横に拡がった形にしてしまうためだと思われます。したがって、日本人の場合には、ヒップのサイズを小さくしたい場合には、ヒップそのものよりも、むしろ太ももの外側やヒップの外側の輪郭の脂肪を取るべきであるということができます。
太ももの周径を細くしたい場合には、プラズマリポや脂肪吸引に関しても、やはり部位的な優先順位というものがあります。
 

優先順位とはどういうことかというと、脂肪層が分厚いところを優先して手術するということです。予算に余裕があるのなら、特に優先順位にこだわる必要は全くないのですが、無制限に手術に対して費用を投入できる方は、非常に少ないのが現状ではないでしょうか。そこで、太もものうち、どの部分を優先して手術を行うかというのが、費用対効果の上では大切になってきます。幸いにして、太ももの形を考えたときにも、この優先順位というのは、サイズダウンの場合と非常によく似ているという現実があります。
まず、太もものプラズマリポや脂肪吸引の際に考慮してほしいのは、太ももの外側です。

太ももの外側というのは、他の部分と比べて、比較的皮下脂肪層が分厚い傾向にあります。したがって、太ももの外側の皮下脂肪を薄くすると、太ももの周径全体に占める皮下脂肪層の厚みの多くを占める形となり、周径の減少効果も大きいというわけです。また、この部分は、前述のように、ヒップの形を良くする効果も持ち合わせています。そしてさらに、年齢による体型の変化として、ヒップの横から皮下脂肪が下垂してきて(垂れ下がってきて)この太ももの外側に移動し、いわゆる「歳を取った体型」を作ってしまいます。したがって、この部分の皮下脂肪の除去は、体型のアンチエイジングといっても過言ではないのです。
太ももの外側の次に考慮すべきは、太ももの内側です。

この部分は、太ももの外側の次に脂肪層が分厚くなりやすいところです。また、太ももの周径を考えたとき、計測上も避けて通れないところでもあります。そして、やはり太ももの外側同様、下半身全体のシルエットに関して、重要な要素になるところです。下半身のシルエットというのは、やはり前後からの状態がいいことが条件ではあります。そうすると、太ももの場合、やはり外側と内側が大切な要素になるということがお分かりかと思います。さらに、最近の傾向として、太ももの内側に隙間があるという状態に憧れを持つ方が、特に若い女性の間に多くなってきています。これはやはり、この部分に隙間があるということが、視覚的効果として、細い脚という錯覚を起こさせるためだと思われます。
しかしながら、太ももの真後ろ、いわゆるヒップの下の部分というのは、比較的優先順位が低い場合が多くみられます。

それは、この太ももの真後ろと言う部分は、比較的太ももが太い方でも、皮下脂肪層が薄い場合が多くみられるからです。それは、皮下脂肪がどのようにして分厚くなっていくかということが関係します。そもそも皮下脂肪の存在価値というものは、外力から人体内部の構造を保護するという役割や、断熱効果として体温を保持する役割、そして、余分なカロリーを貯蔵するという、主に3つのものがあります。これらのうち、外力からの保護と、体温保持については、現代人にとって不要になった機能ということができます。そして残ったのは、カロリーの貯蔵機能です。そして、このカロリーの貯蔵機能が高い部分=皮下脂肪の分厚い部分と言うことができます。
そこで太ももの後ろ側なのですが、この部分は、歩行の時に使用する大きな筋肉が存在します。つまり、常に使用する筋肉が存在する、よく動くところなのです。このようによく使用する筋肉は、常にそこでカロリーが消費されることから、血流をはじめとした、その部分にカロリーを運搬する機能が発達していて、しかも、皮下脂肪層からもカロリー源が常に供給されるということになります。そこで、この部分の皮下脂肪層は、カロリーを貯蔵する必要もないし、貯蔵できない状態になりますので、分厚くならないというわけです。
太ももの後ろ側が太く感じるのは、たいていはヒップが下垂してきたために、皮下脂肪が太ももの後ろ側に「積もってしまった」とでもいうべき状態です。この場合には、その部分の皮下脂肪の除去のため、プラズマリポや脂肪吸引を行いますが、同時にヒップの下部の脂肪吸引を行わないと、ますますヒップが下垂してきてしまうことがあります。また、同時に太ももの外側のプラズマリポや脂肪吸引を施行している場合、ヒップの下垂と相まって、縦長のヒップを作ってしまうことがあります。
以上のように、太ももの脂肪吸引やプラズマリポと言う風に一言で言っても、その元々の状態によって、脂肪を取る箇所の優先順位やコンビネーションは様々であるということができます。したがって、その患者さんは、どの形で手術を受けるのが向いているのかということも、実際に診察してみないと分からないことが多いのも現状です。初診時に、しっかりと納得してから手術を受けるようにいたしましょう。

膝周辺

膝の周辺にプラズマリポを施行したモニターさんです。

脚の太さというものを考えたとき、一番ニーズが多いのは太もも。次にふくらはぎなのですが、膝の周辺というのは、意外と見落とされている部分です。太ももに関しては、パンツ類の着用の際、ヒップとともにそのサイズを決めているところがあり、日常的に太さを気にすることが多いため、ニーズが多くなるのでしょう。また、ふくらはぎに関しては、スカートを穿いた際の露出部であるという事情から、そのニーズが窺い知れます。しかし、スカートを穿いた際の脚の太さを考えると、ふくらはぎはもちろんなのですが、太ももの太さを決めるのは、実は膝の周辺であるということが、意外と気づかれていないというのが現状です。

一般的に、スーツのスカートにしても、夏用のワンピースにしても、膝丈前後のスカートが多いと思われます。

このように膝丈前後のスカートを着用した場合、膝周辺が細ければ、太ももは細いという錯覚を起こさせることになります。それは、人間の視覚上の心理的効果で、見えるところから見えないところを予測し、判断するということです。つまり、見えるところが細ければ、見えないところは細いのではないかと、無意識に予測してしまうということです。したがって、膝やふくらはぎが細ければ、太ももも、着衣の状態では外見上は細くなるということなのです。

また、膝の周辺は二の腕と同様に、加齢によって太くなってくるところでもあります。

加齢によって太くなってくる原因は、やはり二の腕と同じく、たるみによるところが大きいといえます。そして膝の構造上、太ももの前面や内側から、たるんで下に落ちてきた脂肪組織が、膝の上や内側に溜まってしまうということです。もちろん、太ももの付け根にある脂肪組織が、膝のところまで移動してくるということではありません。それらの脂肪組織が、地滑りのように順番に少しづつ下に降りてきて、膝のところで停まるという意味です。そして、停まったところの脂肪組織は厚みを増し、結果的に膝周りが太くなります。これは、膝の部分の皮下の構造に起因しています。膝の関節は、肘と同様に可動域(関節の動く角度)が大きく、しかもそれより上の部分の体重を全て支えることになります。ただし、膝関節は一方向にしか動きません。このような膝関節の特性上、重量に耐えることができるように、膝の関節は関節包というコラーゲンの分厚い腱状の袋で覆われています。また前方からの衝撃から関節を守るために、膝蓋骨(膝の皿)が存在し、膝関節はいろいろな方向から強固な組織によって保護されています。しかし、170度近い関節可動域を持つ膝関節は、その周辺、特に可動域方向である膝の前後には、脂肪組織が付かないようになっています。その部分に分厚い脂肪組織が付くということは、関節の可動域を制限し、歩行や蹲踞する動作に支障を来すからです。そこで、このように関節包や膝蓋骨によって保護される機構になっているのですが、日常生活を送っていると、自動的に脂肪組織が付かないように、また、脂肪組織がその部分に移動してきにくいということもできます。さらに、人体の合目的的なところでもあるのですが、膝の周囲の、少ない皮下脂肪組織の中には、それを支えるコラーゲンを主成分とする繊維状のネットワークが、脚の他の部分よりも濃密に存在します。特に膝の前面は、そのような傾向が強い箇所でもあります。このように繊維状のネットワークが豊富な脂肪組織は、それが疎な脂肪組織と比較して、物性上、硬さを持ちます。脂肪組織の厚みが関節の運動を邪魔しないように、できるだけ薄くなっているのですが、その分、硬さがあるわけです。そしてそのことは、太ももの前面の脂肪組織は、膝の前面の上のところでその脂肪組織の硬さに阻まれ、たるみによって下垂してきても、そこから下には動いていかず、膝の上のところで溜まってしまうということなのです。この状況を例えて言うなら、ズボンの上から膝にサポーターを着用して、ズボンを下ろそうとしている状態に似ているということができます。

このような、膝周りが太くなってくる現象は、誰にでも、その程度の差こそあれ、加齢とともに発生してくる現象です。

また、肥満した際にも、その分の重さを伴った脂肪が重力によって下垂するため、同様の現象を発生しやすいということができます。これらの場合、脂肪吸引にて膝上の脂肪を除去することには一定の意味があり、その形態を改善してくれるということになります。しかしながら、脂肪吸引の場合、皮膚に対する引締め効果を期待して、膝周りの老化についての対策を講じる場合には、表層脂肪吸引(Superficial Lipoplasty)という技法を使用する必要があります。この表層脂肪吸引なのですが、技術的には非常なる熟練を要する方法です。これは、一言でいえば、術者の技術がかなり高度で、しかもこの方法に習熟していないと、合併症の発生率も高く、そして安定した効果が望みにくいということです。この表層脂肪吸引は、1990年代の半ばに、イタリア・ミラノの美容外科医であるDr. Gasparottiによって、そのコンセプトが提唱されました。その後、それに使用する特殊な形のカニューレを購入して、世界中の多くの美容外科医がこの方法を行ったのですが、合併症の発生なく、安定した効果を出せたのは、南米の一部の医師たちだけでした。それは、この表層脂肪吸引というのが、皮膚のすぐ下の皮下脂肪層を吸引することで、間接的に皮膚に対して刺激を与え、その引き締め効果を期待するものだったからです。つまり、皮下脂肪層の中でも浅い層の脂肪吸引を必要とするため、高度な技術がないと、凸凹を作ってしまったり、場合によっては皮膚の壊死を招く結果となったりしたのです。特に酷かった事件としては、アメリカで発生した症例の数々で、皮膚の壊死を頻発させた医師がおり、この表層脂肪吸引は、2000年代に入ると、北米においてはほとんど見向きもされない技術となってしまいました。

このように、その効果は美容的には非常に価値あるにも拘らず、その技術的困難さから、表層脂肪吸引は、普及が全くといってありませんでした。

しかし、脂肪吸引で皮膚がたるむという、動かしがたい結果については、その解決法が求められていたことも事実です。そして、この表層脂肪吸引に代わるものが、当院ではプラズマリポであるということができます。プラズマリポは、効率よく皮膚に対する光線の照射が可能なことから、術後の皮膚のたるみに対する効果的な予防となります。特に膝上などの、術後、たるみが発生すると目立つような箇所に関しては、その有用性が高いということができます。そして、プラズマリポによって溶かした脂肪組織を、プラズマの照射と同時に、あるいは溶かし終わった後に無理なく吸引してやって排出する、ドレナージという方法を使用すれば、その効果は通常の脂肪吸引に近いものを獲得することができます。したがって、プラズマリポは、膝上やヒップなど、皮下脂肪の除去がたるみを発生させると、美容的によくない効果を発生させてしまう箇所においては、有用性の高い方法であるということができます。

ひざの内側・ふくらはぎ・足首

ふくらはぎ・足首・膝の内側に、プラズマリポを行ったモニターさんです。

ふくらはぎについては、脂肪層・筋肉層・骨格と、3つの要素が複合的に関与して、その太さが成立しています。プラズマリポは、脂肪をプラズマと言う光で溶解する技術ですので、当然のことながら、その効果は脂肪層に対してのみのものとなります。したがって、脂肪層が分厚い方に関しては、その効果が大きく出る傾向にあり、そうでない方は、効果も小さいと考えていただくと正解です。そして、その場合には、ふくらはぎにボトックスを注射するのが、プラズマリポや脂肪溶解注射、または脂肪吸引といった治療を受けるよりも、より効果的でもあります。

ふくらはぎと足首は、年齢とともに太くなってくる方が、多く見受けられます。

ふくらはぎと足首の解剖学的特徴として、女性の場合、やはりむくみやすいと言うことができます。この、むくみと言うのが、ふくらはぎを太くしてしまう、一つの大きな原因ではないかと思われます。むくみというのは、医学用語では「浮腫」と言います。浮腫が発生するのは、血液中の水分が、血管から滲み出して、周囲の組織に貯留するためです。貯留すると言っても、水たまりのように、水分が固まって存在するのではなく、高野豆腐が出汁の中で煮付けられると、だし汁を含んで膨れる現象を想像していただいた方が、状態を良く表していると思います。つまり、血管の周辺にスペースが存在するのではなく、スポンジ状の組織が水分を含んで体積を増大させるということです。そのような現象がふくらはぎに発生すれば、ふくらはぎは太くなります。 むくみが、なぜ、ふくらはぎに発生することが多いのでしょうか?

それは、むくみの発生機序と、ふくらはぎの解剖学的特徴によります。

体の末梢に血液を送るのは動脈、末梢から血液を心臓に帰すのが静脈です。動脈は、次々と枝分かれして毛細血管になり、その毛細血管は、今度は次々と合流して、静脈になります。これらの血管の構造は、心臓を中心として、人体の奥から表面に向って、くまなく張り巡らされています。つまり、胴体から手足に向って、また、骨に近いところから皮膚に向って、張り巡らされています。そして、皮下組織としての脂肪層では、たくさんの毛細血管が、網目のように存在します。 動脈は、心臓で発生する脈拍に伴う血圧を支えるために、その壁は比較的分厚く、弾力性に富んでいて、血液中の水分が滲みだすということは、非常に稀です。また静脈は、通常であれば内部の血圧が低いため、健康な状態であれば、その低い血圧を支えるくらいの強度を持っています。前述の、血管から血液の中の水分が滲み出すという現象は、動脈と静脈の間に存在する、毛細血管で発生します。毛細血管は、血管を構成している細胞が、薄いところでは1層のみで、それらの細胞間には、水分や栄養分を、周辺の組織に渡すために、小さな隙間が存在します。この隙間から、過剰に水分が滲み出してしまい、それを回収するリンパ管の許容量をオーバーすると、浮腫(むくみ)が発生します。

むくみが発生する直接的な原因である、毛細血管からの過剰な水分の漏出ですが、病的な状態を除けば、そのほとんどが、静脈圧の上昇によります。

静脈圧の上昇を、簡単に自分で実験してみるには、腕をゴムで軽く10分ほど縛ってみることです。加圧トレーニングのように強く縛ると、動脈まで圧がかかり、うまく「むくみ」を再現できません。あくまでも軽く縛ることです。そうすると、手の甲が少しずつ膨らんでくるのがわかります。分かりにくいようでしたら、縛っていないほうの手と比較するといいでしょう。これが、いわゆる「むくみ」を人工的に作った状態です。このように静脈圧が上昇すると、その圧力は毛細血管まで波及し、毛細血管内の血圧も上昇し、細胞と細胞の間の隙間からの水分の滲みだしも、増量します。また、毛細血管内の血圧上昇は、毛細血管の直径を太くします。毛細血管は、前述のとおり、細胞と細胞の間に隙間がありますので、直径が大きくなると、その隙間も大きくなります。血圧と隙間の拡がりが、毛細血管周囲への水分の漏出を増やし、リンパ管の処理量を超えて、むくみが発生して、手の甲を膨らませます。

これと同じ現象が、ふくらはぎには発生しやすいということです。

ふくらはぎは、立位や座位の際、人体の下部に存在し、元々静脈圧が高くなる傾向にあります。それは、心臓よりも下に位置することにより、重力の関係上、血液が心臓に戻りにくく、静脈内に血液が貯留する傾向にあるためです。しかし心臓は、上半身、特に脳への血流を保つために必要な血圧を供給しますので、動脈から入ってくる血液は、上半身と変わりありません。すると、静脈圧の上昇により、毛細血管の方に血液が溢れるような形となり、前述の機序で、むくみが発生するのです。

しかし、なぜ、一晩寝ている間に退いてしまう「むくみ」が、「ふくらはぎ」を太くしてしまうのか、ということを疑問に感じられるかもしれません。

たしかに、むくみのせいで、一晩にしてふくらはぎが太くなってしまうことはありません。しかし、人間が眠っている時間は、起きて立っていたり座っていたりする時間に比べれば、2分の一か3分の一に過ぎません。つまり、毎日毎日、多くの時間が「むくみ」を作る時間として作用しているわけです。また、むくみが発生すると、その原因である水分は、動脈血が溢れたものではなく、酸素濃度が低い水分ですから、むくんだ組織(この場合は脂肪組織)に対する酸素供給量が減少します。すると、簡単に言えば、脂肪組織内の脂肪幹細胞の、増殖スイッチがONになります。つまり、むくみによる酸素供給量の減少を、怪我などの組織障害による酸素供給量の減少と取り違えて、脂肪幹細胞が、増殖を始めるのです。

脂肪組織内の脂肪幹細胞の、増殖スイッチがONになると、脂肪組織は増量を始めます。

このような、幹細胞の増殖スイッチがONになる作用は、筋肉トレーニングの一つである加圧トレーニングで応用されています。この場合には、動脈を狭くして酸素の供給量を減少させることで、筋肉の幹細胞の増殖スイッチをONにします。加圧トレーニングは短時間であり、むくみを発生させる元になる血液の、組織への流入量を減少させていることも相まって、脂肪組織には慢性的なむくみは発生せず、筋肉のみの増量に留まります。しかし、ふくらはぎのむくみによる脂肪幹細胞の反応については、長時間にわたることや、血液の組織への流入量が増加していることから、増殖スイッチがONになっている時間も長く、しかもそれがOFFになるのにも時間がかかります。さらに、それらが毎日の事として断続的に発生するため、脂肪組織の増殖が発生してきて、ふくらはぎを太くしてしまいます。

このように、脂肪組織の増殖は、むくみやすいふくらはぎにおいては、発生しやすく、サイズを太くしてしまいます。

では、この脂肪組織の増殖と言う現象を予防するには、どうしたらいいかということになってきます。まず、根本的な原因である、「むくみ」を発生させないようにすることです。そのためには、まず、適正な体重のコントロールが必要です。体重で脚に負担をかけることは、静脈血の酸素濃度の低下を招きます。また、長時間の立ったままの姿勢や、座ったままの姿勢も、避けるべきです。仕事などで、どうしても仕方のない時には、軽く足踏みをしたり、歩くことです。脚を動かすことで、筋肉が動き、その中を走行している血管に対してマッサージを行う作用が発生します。そうなることで、静脈を通した、血液の心臓側への還流が助けられ、静脈圧の慢性的な上昇を回避できます。さらに、脂肪層の中を走行している静脈に対しては、その静脈圧に負けないように、脂肪組織内の圧力を高めることです。具体的には、足首から膝にかけて、ふくらはぎを圧迫するようなストッキングなどで、締め付けておくことです。こうすることで、静脈圧の上昇によって、毛細血管から水分が滲み出そうとしても、外側の組織の圧力がそれに対抗し、滲み出しを防止してくれます。以上をまとめると、体重のコントロール・運動・圧迫ストッキングの3つが、重要であるということができます。

太もも その3

太ももにプラズマリポを行ったモニターさんです。術前の皮下脂肪層があまり厚くないにもかかわらず、効果としてはそれなりのものを獲得できています。

その理由は、プラズマリポの皮膚に対する引き締め効果にあります。
プラズマリポは、そのファイバーの先端から、周囲360度方向に拡散するプラズマ光によって、皮下脂肪組織を溶解し、破壊してしまうことで、皮下脂肪層の厚みを減少させます。しかし、この周囲360度の拡散という、プラズマ光の性質が、もう一つの効果として、皮膚の引き締め効果(スキン・タイトニング効果)を出し、皮下脂肪の減少だけでなく、総合的な美容効果を創出することができます。

周囲360度に拡散するということは、プラズマ光は上の方向にも照射されるということです。これは、プラズマ光が皮膚にも照射されるということでもあります。

従来のレーザー機器の場合には、レーザー光の性質上、どんなにハイパワーのレーザーであっても、ファイバーの先端から前方にしか光が飛びません。これは、どんな波長であっても同じことです。そのため、皮膚にレーザーを照射しようとすると、ファイバーの先端を上に(皮膚の方向)向ける必要があります。しかし、プラズマリポの場合には、ファイバーの先端から360度の方向に向かって拡散するため、皮膚の方向にファイバーの先端を向ける必要がなく、皮膚に対して平行に脂肪層内を移動させて脂肪を融解するのと同時に、皮膚にもプラズマ光を照射することができます。

プラズマ光が皮膚に照射されると、皮膚はその面積を減少させ、たるみの改善へと向かいます。

皮膚の中の成分として、特に真皮の場合には、コラーゲンがその主体を成していて、約80%以上を占めるとされています。コラーゲンはその中に水分を豊富に含むことのできるタンパク質で、皮膚の保水能力にとって欠かすことのできないものです。このコラーゲンは、年齢とともにそのボリュームが失われ、それに伴って皮膚の保水力は低下し、皮膚自体は弾力性を失って薄くなり、伸びたままになります。これが皮膚のたるみの大きな要素となります。プラズマ光が皮膚に照射されると、このコラーゲンが主にプラズマ光を吸収し、そこに熱を発生させ、古くてボリュームを失ったコラーゲンを変性させ、新しいしっかりとしたコラーゲンを増生させます。このことによって、皮膚のたるみを改善し、プロポーションに対してより大きな効果を及ぼすことができるのです。

 
したがって、皮下脂肪を取るとたるむのではないかという心配をされる方がいますが、それは心配には及ばないということなのです。

プラズマリポの場合には、前述のように、レーザーのようにファイバーの先端を皮膚に向けて照射しなくても。皮膚に対して平行なファイバーの移動によって、十分に皮膚にプラズマ光線が照射されます。このことは、脂肪を溶かすことに専念する操作のみで、皮膚の引き締め効果が獲得できるということです。例えて言うなら、風船の中身を取り除くと同時に、その風船自体も小さくするということであり、従来の脂肪吸引とは一線を画した、部分的痩身術であるということができます。

プラズマリポの効果は、脂肪吸引の半分くらいの効果と感じるかもしれません。

これは、脂肪組織を直接取り除く脂肪吸引とは違い、脂肪組織の破壊の後に、一部の脂肪組織が再生するためと考えられています。人間の体には、否、生物の体には、すべからく再生能力と言うものが備わっております。その再生能力の中で、最も重要な役割を果たしているのが、幹細胞という細胞です。脂肪組織の中には、脂肪細胞だけでなく、細胞間マトリックスとともに、この幹細胞が含まれています。脂肪吸引の場合には、この幹細胞を脂肪細胞や細胞間マトリックスとともに取り除いてしまいます。しかしながら、プラズマリポの場合には、破壊した脂肪組織を全て取り出すのではなく、この幹細胞は一部残存するわけです。プラズマリポ・ドレナージを行っても、幹細胞の残存がみられます。

しかし、このような幹細胞の手術部位への残存は、術後の回復過程を早めるのには、非常に良い効果を得られます。

前述のように、幹細胞と言うのは、傷害を受けた人体を再生する能力のなかで、非常に重要な役割を果たします。そして、手術と言うものは、基本的には、人体に傷害を与えます。治療的な外科手術であっても、美容外科手術であっても、このことに何ら変わりはありません。そしてその傷害が与えられるからこそ、目的が達成されるわけです。そうすると、その後には、傷害からの回復過程が必要になります。その回復過程こそが、人体にとって必要な機能や形態を再生する過程であり、その重要な位置を担うのが幹細胞です。したがって、手術部位での幹細胞の存在は、回復過程を早めることになります。

幹細胞の働きで、回復過程が早いプラズマリポですが、この幹細胞は、他の働きもします。

それは、皮膚の引き締め効果です。幹細胞は、プラズマリポによる皮膚の引き締め効果にも、一役買っているのです。幹細胞と言うのは、体中、どこにでも存在します。皮下脂肪層には特に多く存在しています。それは、人類及び脊椎動物の歴史が始まってからずっと、皮下脂肪が、外的な刺激による傷害を受けやすい、体の体表近くに存在して、クッションとして筋肉や骨格、その他の内臓を保護することが、生存に対して合目的的なためだと、思われます。つまり、皮下脂肪層はクッション変わりであるが故に、外力によって傷害を受けやすく、その回復は、比較的早く実現されるべきものであると言えます。したがって、この皮下脂肪層に多くの幹細胞が存在することもまた、合目的的であると言えます。そして皮下脂肪の上にあるのは、皮膚です。幹細胞が皮下脂肪層に豊富なため、その分裂や分化の際に放出される成長因子が、皮膚に働いて、皮膚の引き締め効果にも、影響を与えていると言えます。

プラズマリポの皮膚に対する引き締め作用は、基本的にはコラーゲンと繊維芽細胞に対する熱作用と言う形で認識されています。

この、コラーゲンや繊維芽細胞に対する熱作用による、皮膚の引き締め効果は、原理的にはサーマクールなどと同様のものです。しかしながら、それらの機器とは違い、プラズマリポの場合には、皮膚の下の脂肪層の中から、皮膚にプラズマ光が照射されます。そこで、より深部の過熱が可能となり、引き締め効果が大きいというのが特徴です。また、繊維芽細胞の元である幹細胞も、皮下に豊富に残っているため、それらから分泌された成長因子によって、繊維芽細胞の働きはさらに活発化し、新しいコラーゲンの生成や、皮膚のターンオーバーを促進し、効果をより強いものにするのです。

太もも その2

プラズマリポ・ドレナージで、太ももの気になるところの脂肪を落としたモニターさんです。当院のプラズマリポは、ボディーに関しては、ほぼすべての症例でドレナージを行っています。

ドレナージとは、ドレーン(ドレイン)の動詞形です。ドレーンとは「排水口」という意味で、その動詞形のドレナージとは「排水する」という意味です。この意味合いから、医療の世界では「血液や膿汁、浸出液などの、体内に溜まった液体の排出などに使用するカテーテル(管)のことをドレーンといいます。そしてドレーンを使って体内に溜まった液体を排出することを、ドレナージと言うのです。
一般的に、体内に溜まった体液は、周囲の組織に対して刺激性がなければ、ドレナージしなくても、そのままで時間とともに周囲の組織に吸収されてしまって、消滅してしまいます。それに対して、膿汁や胆汁などの強い組織刺激性を持った体液の場合には、ドレナージを行わないと、周辺の組織に対して破壊的に作用したり、さらなる刺激性を以って炎症を全身にわたって惹起することになります。したがって、ドレナージという行為、つまりカテーテル(管)を使用して体内に溜まった体液を体外に排出するという技術は、古くから外科治療学的に基本的な手技となっています。
そこで、プラズマリポ・ドレナージの位置づけなのですが、これは、プラズマリポによって溶解(融解)された脂肪を、体外に排出する技術であるということができます。

プラズマリポによって溶解(融解)された脂肪組織は、瞬時にして液体と化します。その液体を体外に排出するのが、プラズマリポ・ドレナージなのです。脂肪組織が溶解(融解)されてできた液体(主として中性脂肪)は、膿汁や胆汁などのような強い組織刺激性を持った体液ではありません。したがって、ドレナージを行わなくても時間とともに周辺の組織に吸収されていきます。しかし、プラズマリポの強力な脂肪組織に対する溶解(融解)作用により、溶解(融解)によってできた液体の量も非常に多く、それらが吸収されてしまうまで、非常に長い時間を要します。このことは、プラズマリポの手術効果としてのサイズダウンまで、術後長期間を要するということです。そこで、このサイズダウンまでの期間を短縮するために当院で開発されたのが、プラズマリポ・ドレナージなのです。プラズマリポ・ドレナージは、それ専用のカニューレの中にプラズマリポのファイバーを装着します。そうすると、脂肪組織がプラズマ光によって溶解(融解)されると、瞬時にカニューレの先端から溶解(融解)された脂肪組織がカニューレを通して体外に排出されます。
ボディーのプラズマリポを行う際に、プラズマリポ・ドレナージを施行する理由は、このようなサイズダウンまでの期間短縮だけではありません。

理由としては幾つかのものがあるのですが、その中の一つに、手術効果の大きさがあります。同じ量の脂肪組織に対して、同じエネルギー量のプラズマ光を使用して、脂肪組織の溶解(融解)を行い、最終効果が出ている術後3か月目以降の効果を比較してみました。すると、通常のプラズマリポよりも、プラズマリポ・ドレナージのほうが、サイズダウンの度合いが大きいことが観察されました。この結果を元にして、当院ではボディーのプラズマリポは必ずドレナージを使用するのですが、この理由として、傷害を受けた脂肪組織の修復と再生のメカニズムが考えられます。つまり、溶解(融解)された脂肪組織としての体液が溜まっていると、人体の再生機構が、そこを脂肪組織が傷害された部分として認識しやすいのではないかということです。人体の再生機構が働くと、そこには元の組織を再生しようとする力が働き、脂肪組織の場合には脂肪組織が再生しようとします。そこで、脂肪組織が破壊されたというシグナルがたくさん存在すれば、再生機構もたくさん働き、脂肪組織の再生も大きくなると考えられるのです。
プラズマリポの場合には、たくさんの脂肪が溶解(融解)され、それに伴って脂肪組織は破壊されたというシグナルを伝達する物質もたくさん発生するものと考えられます。

それらのシグナルを伝達する物質を、そのまま脂肪組織内に放置しておくことで、再生機構の活発な働きが発生し、脂肪組織の再生が進みます。そのことが結果として、プラズマリポの手術効果の減弱を招いている可能性があります。そこで手術法を、ドレナージを行うプラズマリポ・ドレナージにすることで、溶解(融解)された脂肪組織の周辺の組織に対して「脂肪組織が破壊された」というシグナルを送る伝達物質も、プラズマリポで溶解(融解)された脂肪組織とともに取り去ることになります。そうすると、組織の再生機構の働きも抑えられ、脂肪組織の再生も少なく、プラズマリポの脂肪除去効果も大きくなるということです。このような理由から、プラズマリポをプラズマリポ・ドレナージとすることで、脂肪除去の効果も大きくなるということが考えられます。
皮下脂肪を除去する方法として、一番効果が大きい、つまり一番たくさんの脂肪が取れるのは、何といっても脂肪吸引です。ではなぜ、プラズマリポを希望する患者さんが多いのでしょうか?

それにはいくつかの理由があります。まず脂肪吸引と比較して、プラズマリポの術後のダウンタイムの短さです。2番目としては、術後に皮膚がたるまないかという心配です。3番目としては、術後の痛みの違いです。さらに、強いて4番目を挙げるとしたら、脂肪吸引という言葉の、世間に広まってしまった最悪なイメージです。
プラズマリポの術後経過は、脂肪吸引に比べて生活制限が非常に短く、しかも楽なものです。

プラズマリポの術後には、脂肪吸引と同様に、手術部位の圧迫が必要です。しかしそれは、市販のシェイプアップ用の下着での圧迫で十分で、しかも、その期間は一晩、できれば24時間といったところです。そしてその圧迫を除去した後は、シャワーを浴びていただくことができます。それに対して脂肪吸引では、当院の場合でも専用の圧迫用具を使用して、術後2日間の圧迫固定が必要となります。そして圧迫は患者さん自身で外していただくわけにはいかず、術後2日目に当院に再診していただき、その時に除去します。その時に、吸引管を挿入した穴を防水シールで防水し、シャワーを浴びていただくことが可能になります。プラズマリポも脂肪吸引も、浴槽に入っていただけるのは、術後1週間目の検診後になりますが、それまでの生活制限や通院、圧迫期間に、大きな差があることが分かると思います。このように、プラズマリポの場合には、術後の生活制限が脂肪吸引と比較して非常に楽なため、デスクワークが主体であれば翌日からの仕事も難なくこなすことができます。
プラズマリポは、そのファイバーの先端からプラズマ光が360度にわたって拡散します。このようなプラズマリポの性質により、皮下脂肪層に挿入したファーバーから効率よく皮膚にエネルギーを加えることができます。

そのことによって、皮膚の中の、特に真皮の中のコラーゲンを再構築し、真皮を縮める作用を発生させます。つまり、伸びてたるんだ皮膚を縮めることで、たるみをとる作用があるということです。この作用は脂肪吸引にはない作用で、脂肪除去後のたるみを防止するばかりでなく、バストに対しては吊り上げ効果、顔面に対してはタルミ除去効果を出すことになります。ちなみに、顔面に対してプラズマリポを使用して、たるみをとる術式のことを、プラズマリポ・フェイスリフトと言います。また、年齢とともに太くなってきた二の腕やヒップに対しては、太さを細くしたり、小さくする作用だけでなく、形を若々しく整える作用も持つのです。つまり、脂肪吸引によってたるみが発生してしまうことが予想される場合のたるみの予防とともに、老化による体型の変化を若返らせる効果も、プラズマリポには期待できるということです。このことが、多くの患者さんが脂肪吸引ではなく、プラズマリポを選択する2つ目の大きな理由です。

術後の痛みが少ないのも、プラズマリポの特徴の一つです。それは、神経や毛細血管へのダメージが脂肪吸引に比べて非常に少ないことや、神経のダメージの受け方によるものです。

正直に言って、どうしてここまでプラズマリポのほうが脂肪吸引よりも術後の痛みが少ないのか、私にも明確な答えを準備できていなかったと言えます。実際、神経のダメージの受け方については、脂肪吸引との違いから理論的な答えを導き出してはいたのですが、それだけでは説明がつかないほど、プラズマリポのほうが術後の痛みが軽いという現象が観察されていました。そうこうしているうちに、先日、非常に興味深い論文を目にしました。
その論文の内容は、脂肪を除去するための手術法を比較した論文で、術後の皮下の状態を内視鏡で観察したものです。具体的には、普通の脂肪吸引・レーザーを使用しての脂肪除去・パワーカニューレでの脂肪吸引・超音波(ヴェーザー、ベーザーなど)での脂肪吸引・ボディージェットを使用した脂肪吸引を行い、それぞれ術後にどれくらいたくさんの神経や血管を含んだ脂肪以外の繊維質が残っているかを、皮下に内視鏡を刺し込んで観察したということです。その結果、一番たくさんの繊維を残しているのがレーザーであり、最もたくさんの繊維を切断してしまっているのがボディージェットだったのです。

プラズマリポは、正確にはレーザーとは違うもので、その脂肪組織を溶解(融解)する力はレーザーを大きく凌駕したものです。
しかし、脂肪組織を溶解(融解)して皮下脂肪の厚さを減少させるという原理は同じです。したがって、前回に紹介した論文の原理は十分にプラズマリポにも当てはまるものであると言えます。そうすると、脂肪吸引よりもプラズマリポのほうが、神経や血管を含んだ繊維を多く残すことができるということです。そうするとプラズマリポは、脂肪吸引よりも神経へのダメージや出血が少ないということができ、その分、術後の痛みが少ないという結論になります。
ちなみにボディージェットですが、これについてはたくさんの患者さんの証言があります。他院でボディージェットによる脂肪吸引を受けた患者さんたちが、当院で脂肪吸引(プラズマリポではない!)を受けた時に、「前回の手術に比べて非常に楽だった」と、皆口をそろえて言うのです。この論文を読んで、その理由が分かりました。ボディージェットは皮下のたくさんの繊維を切断していて、神経の断端が多数むき出しになっていたのです。神経の断端が剥き出しになっていると、そこでは痛みを多く感じることになります。ボディージェットの術後の痛みが激しいということの、理由が解明できたというわけです。

太もも内側・外側・前面

プラズマリポで太ももの外側・内側・前面の脂肪を除去したモニターさんです。術後は、「太ももでフィッティングしていたパンツのサイズが、ワンサイズ小さいものを穿けるようになりました。」とのことです。

太ももを細くしたい場合、太ももの外側・内側・前面といった、この3つのポイントが重要になってきます。特にふとももの外側は、全体的なシルエットを決定するポイントで、太ももをより細く見せるのに必須のポイントであるということができます。そして内側は、脂肪がつくと下垂しやすい構造の脂肪で、ここについた脂肪を放置しておくと、太もも自体がどんどん太く見えるようになってきます。前面は横から見たときのシルエットを決定するもので、やはり形のいい太ももを作成するのに大切なポイントであると言えるでしょう。

では、同じ太ももでも、後面についてはどうなのか?という疑問が出てくるかと思われます。太ももを細くしたい場合、外側・内側・前面・後面と、太ももを1周するようにプラズマリポや脂肪吸引などで脂肪を除去した方が、太ももそのものは確かに細くなります。しかし、後面の脂肪除去については、大きな落とし穴が潜んでいるのです。

立位になると、太ももの外側の上方には特に分厚い脂肪層は存在しません。内側の上方は陰部ですので、そこへの分厚い脂肪層の分布はありません。前面については、上には下腹部があるのですが、下腹部の脂肪が太ももへ移動しないように、太ももの付け根には脂肪を隔てる繊維が存在し、筋膜から真皮へと伸びています。また、その部分には脂肪が付きにくいようにできています。しかし、太ももの後面については、そのすぐ上に接するようにしてヒップが存在します。ヒップと太ももは、下腹部と太もものように、脂肪組織を隔てる繊維が存在します。それによってヒップの脂肪が太ももに移動してしまわないようになっているのですが、下腹部と太もも前面のように、広い範囲で脂肪が付きにくい箇所が存在しません。すると、ヒップの脂肪、特にヒップの下の方の脂肪は、太ももの後面の皮下脂肪に乗っかるようにして存在することになります。この状態で太ももの後面の脂肪を脂肪吸引やプラズマリポ・脂肪溶解注射などで除去してしまうと、ヒップの脂肪を上に向かって支えている構造が失われ、ヒップが下がってしまうのです。もちろん、前述の脂肪組織を隔てる繊維の存在と、皮膚の立体的形態によって、ヒップの脂肪が太ももの後面に降りてくるということはありません。ヒップの脂肪はヒップに存在したまま、重力の影響で、皮膚・皮下脂肪を含んだヒップそのものの位置が下に下がってしまうのです。

では、太ももをできる限り細くしたい時に、どうすればいいのかということになります。当然、後面も含めて太ももを1周するように脂肪をとったほうが、一部分を取るよりも有効なことは自明です。しかし前述のように、後面の脂肪を取ると、ヒップが下がってしまうことがあります。そこで当院では、このように太ももの後面の脂肪まで除去したい場合には、ヒップ下部の脂肪も除去することを推奨しています。ヒップの脂肪を太ももの後面の脂肪と同時に除去することでヒップの重さを減少させ、垂れ下がりを防止するのです。特にプラズマリポや脂肪吸引の場合には、除去される脂肪が多いため、ヒップ下部の脂肪の除去を同時に行わないと、ヒップが下がってしまう可能性が高いと言えます。
下は、術前のデザインです。

こういったことは、脂肪吸引・プラズマリポ・強力脂肪溶解注射のすべての方法について同じことが言えるのですが、太ももの後面とヒップの下部の脂肪を除去する際にも、脂肪吸引については注意が必要です。当院の脂肪吸引の場合、脂肪層の3分の2から半分を、皮膚に近い表層から筋肉近くの深層にわたって、まんべんなく吸引する方法を取っています。そうすると、脂肪層が分厚いヒップに関しては、皮膚の余りが生じて、やはり垂れ下がりを惹起してしまう危険性があります。20代前半までの若年者についてはこのようなことはめったにないのですが、30歳代になると皮膚の弾力性の低下が発生していますので、要注意となります。この場合には、ヒップに関してだけでも、プラズマリポを併用するといいでしょう。プラズマリポは、ただ単に脂肪を溶かすという作用だけではなく、真皮のコラーゲン繊維に働き皮膚を引き締め、さらに弾力性を回復させる作用もあるからです。また、レーザーとは違って、ファイバーの先端から四方八方に拡散する光を発振するプラズマリポは、脂肪を溶解する範囲もレーザーよりも広く、効果的に脂肪を溶解します。さらにレーザーの場合には、真皮に対してある程度の角度をもってファイバーを操作しないと、真皮へエネルギーが到達しません。それに対してプラズマリポは、皮膚の下を皮膚に平行にファイバーを移動させるだけで、真皮へとエネルギーを送り込むことができます。これは、真皮近くの脂肪を除去するのと同時に、皮膚のタイトニング(引き締め)を行うことができるということです。このように、プラズマリポは、脂肪吸引の「部分痩せ」というコンセプトのみではなく、皮膚の引き締めを伴った、ボディーの若返り・アンチエイジングといったコンセプトを併せ持つということができます。

ボディーのアンチエイジングを実践するには、年齢とともにどのようにボディーが変化するかと言うことを認識しないといけません。では、ボディー(体型)は、年齢とともにどのように変化していくのでしょうか。これは、基本的には顔面と同じことが言えます。皮膚のたるみとともに、筋肉が力を失い、肉(主として脂肪)が下がってくるのです。顔面においては、皮膚のたるみが大きな要素を占めてくるため、手術によって皮膚を切除したり、サーマクールやイントラセル、プラズマリポなどのようなレーザー類似機器によって皮膚を縮める処置、すなわちタイトニングと言ったものが行われます。当然、ボディーに関しても、同じように皮膚のたるみは加齢性の変化として大きな要素があるのですが、その前に発生してくる変化として、皮下脂肪のつきかたの変化があります。基本的に、皮下脂肪に関しては、胸や肩といった上半身には脂肪が付きにくく、太ももや下腹部と言った下半身には脂肪が付きやすくなる傾向にあります。しかも、下半身の中では、それぞれのパーツで下の方に脂肪が付きやすくなり、全体として老化した体型を作ってしまうのです。

老化・加齢に伴う体型の変化、その中でも脂肪の付き方の変化を、太ももを一例として考えていきます。
まず、太ももの前面に関しては、鼡径部(太ももの付け根)には、脂肪が付きにくくなる傾向があります。それに対して、太ももの下の方、つまり膝の上には、脂肪が付きやすくなります。外見上は、太ももの上の方の部分の、前への張り出しは少なくなり、最も前に張り出した部分は、太ももの上の方から真ん中付近に移動してきます。そして、膝のお皿の上にたっぷりと脂肪が乗っかり始めます。つまり、太ももの前面に関しては、その部分の脂肪が、ちょうど山の斜面の地盤が一塊となって上から滑り落ちる地滑りのような感じで下に移動し、膝で堰き止められてストップし、そこで溜まった状態になってきます。いくら若作りをしていても、膝周囲を見れば年齢がわかってしまうという、残酷な事実と言えましょう。したがって、プラズマリポでも脂肪吸引でも、太ももの前面のアンチエイジングを考えて脂肪を除去する場合には、膝上の脂肪を除去することと、将来的に膝の上に向かって移動してくるであろうと思われる、太ももの前面の脂肪を同時に除去することが推奨されます。

太ももの外側についても、加齢による変化がよくわかる部分であるということができます。この部分は、ヒップの真横の部位から脂肪が移動してくる傾向にあります。もちろん、脂肪そのものが移動するというよりも、ヒップの真横には脂肪が付きにくくなり、その下部である太ももの外側に脂肪が付きやすくなるということです。こうなることで、若いときにはヒップサイズでサイズを決めていたパンツ類も、太もものサイズでサイズ決めをし始めるようになるのです。この状態が進行すると、ヒップの真横にはくぼみが目立つようになり、その上の腰の幅は大きくなり、下の部分である太ももの外側が張り出した格好となって、桃の様な形だったヒップがピーマンのような形に変形してきます。欧米では、このような加齢に伴うヒップから太ももの変形を、”Horse-riding trouser deformity”~「乗馬ズボン変形」と言います。

太ももの内側は、若い方でも脂肪吸引やプラズマリポの需要が多い部分です。この部分には、膝の内側を除いて、年齢によって上の方から下がってくるような脂肪が存在しません。しかし、ここの部分そのものの皮下脂肪は、確実に上の方から下の方への移動がみられます。若いときには、太ももの間に隙間があったにもかかわらず、体重の変化がないのに、太ももの間の隙間がなくなってきたというのが、よくある症状です。20代前半くらいの方の、内ももの脂肪は、陰部に非常に近いところに集まっています。そのことによって、ミニスカートを穿いた時でも、太ももの見えるところには脂肪が少なく、そこには隙間ができています。隙間がなくてピッタリとくっついているところは、スカートに隠れて他人からは見えないのです。しかし、その隠れている陰部に近い部分の脂肪は、年齢とともに下垂して、スカートから顔を出すようになり、太ももの間の隙間をなくしていってしまうのです。そしてさらに、太ももの中部の脂肪もそれに押されるようにして下垂するため、膝で堰き止められ、膝の内側に溜まってしまう形となり、これもまた膝が太く見えるようになってしまう原因ともなるのです。

太もも 内側・外側・前面・膝周辺

プラズマリポは、レーザーを使用した脂肪溶解とは違い、周囲に拡散する光を使用して、脂肪を溶かす技術です。レーザーを使用した機械は、非常にたくさんの種類が市場に出回っていますが、どれも、レーザーを使用する限りは、大きな違いはありません。それは、レーザーは、まっすぐ前にしか飛ばず、波長が一つしかないからです。そして、途中に遮蔽物がない場合には、そのエネルギーはどこまで行っても変化しません。プラズマリポの拡散する光は、多くの波長を含んでいて、しかも上下左右・前後にも、飛んでいきます。したがって、ファイバーの先端から、距離が離れれば離れるほど、遮蔽物がなくても自然に減衰します。
まっすぐ前にしか飛ばないレーザーと、上下左右・前後にも飛んで行くプラズマ光を比較すると、脂肪を溶かす範囲は、プラズマ光の方が広いことは、誰でもわかると思います。また、その安全性ですが、遮蔽物なしでも、ファイバーの先端からの距離によって自然に減衰するプラズマ光のほうが、安全性が高いことが分かると思います。実際に、30ワットの出力で、ファイバーの先端を、直接目に向けて照射した場合、レーザーの場合には確実に網膜を焼いてしまいますが、プラズマリポの場合には全く問題ありません。それは、光が拡散するため、光のエネルギーは、ファイバーの先端からの距離の二乗に反比例して減衰するからです。だから、レーザーを使用して手術する場合には、医師ばかりでなく、患者さんや手術室内のスタッフも全員、防護用のサングラスを装用しますが、プラズマリポの場合には、誰もサングラスを装用する必要がありません。
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少しややこしいのですが、計算を用いて、数値でプラズマリポの安全性を証明してみたいと思います。以下は、遮蔽物がない状態での計算です。たとえば、ファイバーの先端でのエネルギーが、レーザーもプラズマリポも30ジュールで、先端から1cmのところではプラズマリポが20ジュールまで減衰していたとしましょう。そこで、この条件で、ファイバーの先端から2cmのところでのプラズマリポのエネルギーを計算してみます。プラズマリポの場合には、ファイバーの先端からの距離が2倍になりますので、減衰率は1cmの場合の2X2=4倍になります。1cmの距離で3分の2に減衰したわけですから、2cmの距離では(3X4)分の2、つまり6分の1に減衰する計算になります。すると、ファイバーからの距離が2cmのところでのエネルギーは、30ジュールX(6分の1)=5ジュールとなります。一方、レーザーは距離に関係なく減衰しませんので、そのまま30ジュールです。どこまで離れても先端でのエネルギーがそのままであるレーザーと、距離の二乗に反比例してエネルギーが減衰するプラズマリポとでは、このように簡単な数学での理論上も、安全性の差が明らかになります。また、このことは、手術室内では誰もサングラスを装用する必要がないことも、証明しています。
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プラズマリポが、レーザーを使用する機器よりも優秀なのは、この安全性ばかりではありません。たくさんの波長を含んだ光であることも、その優秀性を物語っています。「脂肪を溶かす器械なのに、なぜ、脂肪によく吸収される波長だけではだめなのか?」と思われるかもしれません。しかし、脂肪組織は、脂肪だけで構成されているものではありません。脂肪細胞ひとつ取ってみても、大部分は中性脂肪で構成はされていますが、それと結びついて形を保っているたんぱく質や、核酸、各種アミノ酸などが、その中に存在します。脂肪のみに吸収率が大きなレーザーでは、確かに脂肪細胞を構成する大部分である中性脂肪と細胞膜には吸収され、これを溶解し、破壊することができます。しかし、それでは脂肪細胞の破壊にはなりますが、脂肪組織の十分な破壊にはつながりません。
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細胞というのは、顕微鏡で見なければ見えないほどに小さなものです。脂肪細胞もその例外ではありません。したがって、脂肪細胞がただ単に集合しただけでは、その外見は液体でしかないのです。ところが、やわらかい脂肪組織でも、きちんと形を持った固体です。脂肪組織の中に、脂肪細胞のみしか存在しない場合には、このように形を持った個体にはならず、液体のままのはずですから、人間が立ち上がればふくらはぎや足の甲のほうへと流れていき、上半身はガリガリになります。また、脂肪吸引の際には、吸引しなくても、皮膚から細い注射針を刺せば、勝手に流れ出てしまうはずです。しかし、現実にはこれらのようなことはありません。それは、脂肪細胞の集まりである脂肪組織の構造が存在するからです。
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では、脂肪組織の構造とは、どんなものでしょうか?一言で例えるなら、「ブドウの房」「ブドウの出荷」です。脂肪細胞をブドウの粒に例えてみると、わかりやすいと思います。ブドウの場合には、たくさんの実が一つの房についていますが、脂肪組織の場合には、脂肪細胞が5から8個で、一つの房を作っています。その房が、きちんと紙に巻かれてブドウが出荷されるときのように、たんぱく質やアミノ酸などでできた膜で包まれています。そして、それらが、再び5から8個集められて、小箱の中に入っているのです。さらに、その小箱が5から8個集まって、中箱の中に入っていて・・・・・、といった具合に、「5から8個集まって膜に包まれる」というのを、やはり5から8回繰り返して、初めて目に見える「脂肪の粒」になります。つまり、脂肪細胞を包んで房を形成したり、箱の代わりになっている「膜」の存在が、肉眼では見えない脂肪細胞の集まりである脂肪組織を、液体ではなく固体の状態にしているのです。
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では、脂肪によく吸収されるレーザーで、脂肪細胞のみを破壊すると、どのようなことが起こるかということです。当然、「膜」が残ってしまいます。この「膜」ですが、実は脂肪組織の再生に重要な、脂肪組織由来幹細胞を含んでいます。脂肪組織由来幹細胞は、脂肪組織の中の「膜」に含まれているのですが、その中身は、脂肪が少なく、蛋白質やアミノ酸、核酸などが豊富に含まれています。そして、サイズ的には脂肪細胞よりもかなり小さく、血液の赤血球と同じくらいです。したがって、脂肪のみを溶かすレーザーでは、これらの脂肪組織由来幹細胞の破壊は非常に難しく、せっかく除去した脂肪組織も再生しやすいと言うことになります。しかし、プラズマリポの場合には、レーザーと違って、脂肪によく吸収される波長以外にも、多くの波長を含んだ光を発振するため、これらの脂肪組織由来幹細胞や膜の成分まで破壊が可能です。また、ドレナージを加えることで、破壊されて遊離してしまった脂肪細胞や脂肪組織由来幹細胞も、手術中に体外に出すことができ、より大きな効果を望めるのです。
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ドレナージというのは、少し聞きなれない言葉かもしれません。ドレナージとは、元々の意味は「廃液」です。つまり、この場合は、プラズマリポで溶かした脂肪が液体になっていますので、これを排液するわけです。この液体に中には、プラズマリポによって溶け出た脂肪とともに、細胞の残骸や脂肪組織の形態を安定させていた「膜」の残骸、さらに死んでしまった脂肪由来幹細胞や、脂肪細胞の前駆細胞の残骸などが含まれます。
普通のレーザーによる脂肪溶解の場合には、これらの「残骸」を、体内に残したまま終了してしまいます。体内に残された残骸は、自然に吸収されていくという理論のもとに、このような方式を採っているのですが、吸収されるまでの時間は、非常に長いものがあり、少なくとも3カ月、場合によっては6カ月かけて、徐々に吸収が進行していきます。つまり、この場合には、手術の効果が完成の域に達する、あるいは、手術の効果が見えてくるまでには、術後、長期間を必要とするということです。そこで、プラズマリポ・ドレナージを行った場合には、これらの残骸を、脂肪組織を溶かすと同時に体外へ排出しますので、手術の効果が出てくるのが早いという特徴があります。具体的には、ドレナージを行わない場合には、術後1カ月の状態でも、脂肪組織が減少した感覚がない場合があります。術後1カ月の状態では、残骸の吸収はかなり進行した状態なのですが、脂肪組織の減少は、あまり自覚されません。しかし、プラズマリポ・ドレナージの場合には、大量に脂肪組織を溶かすことと、それに伴ってできた残骸を、発生すると同時に体外に排出するため、術後1カ月で、大半の患者さんは、手術の効果を実感し始めます。
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ドレナージをしない場合に、効果が出るまでに数カ月という長期間を必要とするのは、溶けた脂肪組織の残骸の吸収が、ゆっくりであるというだけが、理由ではありません。それは、吸収がどのように進行するかということに関係しています。
まず、溶けた脂肪組織は、正常の脂肪組織ではないため、人体は、これらを異物として認識します。つまり、溶けた脂肪組織は、体の中に発生した異物として処理されるわけです。完全な液体の成分で、元々血液内にも存在する物質の場合には、リンパ管や血管に取り込まれて、処置された部分から取り去られ、肝臓などで代謝されてしまうのですが、ここで問題になるのは、細胞の残骸の部分で、性状的には固体の部分です。固体といっても、顕微鏡で見なければ認識できないほどのもので、肉眼上は液体としてしか認識できません。このような個体の異物が処理される過程は、皆さんよくご存じの通り、まず、白血球が遊走してきて、これを貪食します。この白血球の遊走は、遊走してきた白血球そのものからの腫れを出す物質の遊離を伴います。それによって、脂肪を溶かした部分に大きな腫れが発生して、脂肪組織を破壊したにもかかわらず、サイズダウンが望めない状況が続きます。この現象は、脂肪組織の残骸が吸収し終わるまで続きますので、たくさんの残骸が残っていれば残っているほど、長期間に及びます。これらの「残骸」を含んだ液体を廃液するのがドレナージというわけで、当院で開発したプラズマリポ・ドレナージは、脂肪組織を溶かすと同時にドレナージを行うという、これまでにない画期的な方法です。
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太もも

20代女性のモニターさんです。太ももの外側と内側をメインに後面までプラズマリポを施行しました。
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Afterの写真は、術後1ヶ月目ですが、既にやや効果を感じます。また、ヒップアップの効果も出てきています。美容整形歴はありませんが、「安心して治療が受けられました」とのことでした。これからまだ、3か月を経過すると、もっともっと細くなっていきます。このように、プラズマリポの場合に、最終的な結果が出るまでに時間を要するのは、溶けた脂肪が吸収されて局所からなくなるまで時間がかかることと、手術による腫れが細かいところまで完全に引くのにも時間がかかるためです。