FtoM 乳房切除術+乳頭縮小術 3

前述のように、乳頭と乳輪の血行を保つためには、脂肪吸引を組み合わせて手術を行い、皮下脂肪に関しては脂肪吸引で減量を図るというのが合理的な方法であるということができます。
 


しかし、脂肪吸引を組み合わせて手術を行っただけでは、乳頭と乳輪の血行は十分に保たれるわけではありません。単に脂肪吸引を組み合わせたとしても、前記のような、乳頭の委縮や、乳頭縮小手術を同時に行った際の、乳頭の壊死などと言った合併症は多発します。それは、いかに脂肪吸引といえども、十分な血流を保つことが困難であるということを表しています。脂肪吸引は、脂肪組織内の太い血管や神経は切断せずに皮下脂肪を減量できます。しかし、通常の脂肪吸引では、細い血管や神経、特に静脈に関しては、切断を免れることができないからです。
そこで当院では、できるだけ細い血管まで切断せずに脂肪吸引を行えるように、独自の工夫を脂肪吸引に加えています。それらの工夫の一つが、脂肪吸引で使用する、脂肪組織内に挿入する管、これをカニューレと言いますが、このカニューレを通常よりも細いものを使用するようにしました。カニューレを通常の太さよりも細くすることによって、太い血管や神経ばかりでなく、より細い血管や神経まで切断することなく保存することができます。そうすると、乳腺を切除した後の乳輪や乳頭への血行も、より正常に保つことができるということです。

One Reply to “FtoM 乳房切除術+乳頭縮小術 3”

  1. 匿名希望 より:

    カニューレの細さの利点については他の記事でもよく見ていましたが、このような時にも効果を発揮するんですね。

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