F to M 乳房切除術~比較的大きさのない症例 3

乳腺周囲の脂肪層に対して脂肪吸引を加えることには、2つの利点があります。
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一つは、前述のように、女性的なバストの形を形成する一つの要素である、皮下脂肪を取り去り、その形を男性的に創作することで、より手術の結果を安定させることができることです。
もう一つは、術後の皮膚の縮みに関するものです。バストの皮下脂肪層が厚い場合でも、また逆に薄い場合でも、F to M 乳房切除術の場合には、表層脂肪吸引の技術を使用します。表層脂肪吸引と言うのは、皮膚の直下の脂肪層に脂肪吸引を行うことによって、術後に皮膚が縮み、たるみが改善される技術です。1990年代に、イタリアのDr. Gasparottiによって提唱された技術で、その実施に際しては、高い技術力が必要とされます。F to M 乳房切除術では、この表層脂肪吸引を行うことによって、女性化した際に伸びてしまった皮膚を縮め、術後の乳房の垂れさがりを防止します。これは、換言すると、皮膚のメスによる切除を最小限に止めることができるということです。したがって、切開線を最短の状態にし、術後の傷を目立たなくできるということでもあります。