乳房切除と同時に皮膚の余りの処理 2

乳房の切除と言うと、乳がんの治療を思い出す方が多いかもしれません。しかし、F to M トランスジェンダーの場合には、手術法がかなり異なります。
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乳がんの手術の場合には、病巣を取り除くことを主体に考えますから、その後に変形を残した場合には、そこから再建と言う形になります。したがって、病巣を取り除き易い位置と長さを考慮して、切開線の位置や長さを設定することが多いと言えます。しかし、F to M トランスジェンダーの場合には、術後の仕上がりとしての形を、できるだけ正常な男性化させたものとするために手術を行うわけですから、傷の位置や長さは、乳がんの手術の際とは、自ずから異なってきます。
具体的にはどういうことかと言うと、乳がんの手術は、必要に迫られて行うもので、肉眼的所見において、乳腺以外でも、癌が浸潤しているところは、その部分を全て切除する必要があるということです。つまり、皮膚や周囲の脂肪層、さらに乳輪や乳頭にまで、切除範囲が及ぶことがあるため、そのあたりには切開創を加えないわけにはいかず、そこには傷ができるというわけです。