F to M 乳房切除症例写真 3

症例写真のモニターさんの、今回の手術の手順としては、まず、乳輪・乳頭の切除から開始しました。
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術前のデザインを参考に、まず、乳輪の周囲を一周するように皮膚を切開し、その切開創から乳輪の皮膚を薄く剥がしながら、乳輪乳頭を採取します。この切除した乳頭のくっついたままの乳輪は、抗生物質入りの生理食塩水の中で、加工がおこなわれるまで保存されます。
その後、その乳輪と乳頭を取り囲むようにデザインした紡錘形の、皮膚の切開線に沿って、切開を加え、そこからその周辺の皮下脂肪に対して脂肪吸引を加えます。皮膚の切除の前に脂肪吸引を加えるのは、乳腺の周囲の存在する脂肪を脂肪吸引によって取り除くことで、乳腺に入っていく血管や、乳腺を包んで胸壁に固定しているクーパー靭帯などの走行が、はっきりと直視下に観察できるためです。つまり脂肪吸引によって、乳腺の、周辺の組織との繋がりを、できる限りクーパー靭帯や血管などのみにしておくためです。そのことで、切断するべき、乳腺に入っていく血管やクーパー靭帯の繊維がよく解るようになり、手術中の止血が容易になります。