二の腕・ヒップと太ももの脂肪吸引+脂肪注入でバストの左右差修正 15

では、どのようにしたら、この太ももの脂肪吸引後の静脈血栓症のリスクを少なくできるのでしょうか?簡単に言ってしまえば、術後の痛みを少なくし、圧迫期間をできるだけ短くすることに尽きます。そのためには、以前にも書きましたが、血管や神経などの、脂肪以外の組織にできるだけダメージを与えないことです。そのためには、脂肪吸引にはしっかりと時間をかけて、できるだけ直径の細いカニューレを使用することです。そして、決してスポーツのように力を込めて手術をしないことと、カニューレの先端が振動するような器具を使用しないことです。これらのことを守らないと、脂肪吸引自体が成功しても、術後の痛みを軽くすることができないばかりか、出血量を増やし、術後の圧迫期間を長くすること、さらに、重大な事故を誘発することが多いからです。ここ10年くらいの脂肪吸引による死亡事故は、カニューレの先端が振動する器具を使用したり、スポーツのような乱暴なカニューレの運動により、腹腔内の腸管を傷つけ、腹膜炎で死亡に至った例が多発しているのです。脂肪吸引の合併症としての、腹腔内損傷と静脈血栓をできるだけ防止するには、やはり、できるだけ細いカニューレを使用して、丁寧に時間をかけた手術を行うに尽きるのです。
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二の腕・ヒップと太ももの脂肪吸引+脂肪注入でバストの左右差修正 9

ところで、以前に記載した通り、脂肪吸引の合併その中に、静脈血栓症というのがあります。術後、比較的太い静脈に血栓が発生して、それが流れていき、ついには肺の動脈に詰まり、呼吸不全を起こす病態です。この合併症の発生が最も多いのが、太ももの脂肪吸引です。この理由については諸説ありますが、いくつかの理由が関係していると思われます。
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二の腕・ヒップと太ももの脂肪吸引+脂肪注入でバストの左右差修正 1

二の腕と太ももの脂肪吸引を受けたモニターさんです。年齢的には20代の方ですが、ダイエットでも二の腕と太ももの脂肪だけが落ちないことを主訴に、当院を受診しました。
二の腕を細くしたい場合、二つの要素を考慮する必要があります。一つは腕の実寸での周径(腕の周りの太さ)で、もう一つは腕の幅とでもいうべきものです。
脂肪を除去することによって、腕の実寸での周径は細くすることができます。しかし、深部の脂肪だけを除去してしまうと、腕自体は細くはなるのですが、皮膚に付いている脂肪が重力で引っ張られることになり、垂れ下がる結果を生みます。そうすると、うでの周径は小さくなるのですが、外見上の腕の太さは変化がないと言った結果になってしまうことがあります。つまり、腕が細くなるというよりも、腕が薄くなるといった現象です。この場合には、外見上の結果としては、不満足な結果となってしまうことが多いようです。もちろん、深い層の脂肪を除去しただけでも十分に効果を出すことができる場合は存在します。それは、脂肪がみっちりと詰まっていて、皮膚をしっかりと押し広げているような場合です。簡単に言うと、ゴム風船が中身の空気でパンパンに膨らんでいる状態です。このような状態は、ダイエットの後では非常に稀な状態ということができますので、今回のモニターさんの例では当てはまるものではありません。
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