背中の刺青除去のモニターさんです。
背中の中でも、首に近いところですので、2回に分割切除しました。
刺青除去(切除法)術前の状態。
刺青切除~かなり大きな刺青 4
4回目の手術前と手術後です。一部切除縫合で、その他は削皮しています。中心部分に少しだけ色が残っていますが、ほとんどの刺青がなくなってしまった状態です。患者さん本人としては、これで入れ墨の痕跡がまったくなくなり、満足な状態となったということで、これで治療を終了することになりました。
1回目の手術からの治療経過を、順に追って、もう一度掲載します。
刺青切除~かなり大きな刺青 4
4回目の手術前と手術後です。一部切除縫合で、その他は削皮しています。中心部分に少しだけ色が残っていますが、ほとんどの刺青がなくなってしまった状態です。患者さん本人としては、これで入れ墨の痕跡がまったくなくなり、満足な状態となったということで、これで治療を終了することになりました。
1回目の手術からの治療経過を、順に追って、もう一度掲載します。
前腕の刺青切除手術
刺青の取り方には、大きく分けて、レーザーを使用する方法と、手術で切り取ってしまう方法があります。レーザーを使用するほうがいいのは、除去を急がない場合で、黒または赤の刺青、かつ、表面の盛り上がりがない場合です。逆に、表面の盛り上がりがあったり、赤や黒以外の刺青や、除去を急ぐ場合には、手術で切除してしまう必要があります。
こちらのモニターさんの場合は、黒一色なのですが、表面に盛り上がりがあるため、手術で切除する必要があります。幸いにも、刺青自体の形が横に細長く、幅も広くないため、1回の切除手術で治療が完了しました。
術前です。
術後1ヶ月目
術後3カ月目
刺青の幅が広い場合には、数回に分けて、周囲の皮膚が伸びるのを待ちながら、手術を行います。しかし、除去を急ぐ場合や、幅が広すぎる場合には、植皮と言って、刺青を切除したところに、背中やヒップなどから皮膚を持ってきて移植することが必要です。
指の刺青切除 3
指の刺青切除 2
指の刺青切除の術後は、指をあまり動かさないことが大切です。前述のように、皮膚が足りない場所ですので、指を強く曲げると、傷が開いてしまいます。また、傷が開くと、大きく深い瘢痕が形成され、それが腱に届くと、指の動きが大きく制限されたままの状態に陥ります。そうなると、今度は、リハビリ生活を余儀なくされてしまいます。
では、思い切って植皮のほうが楽かと言うと、そうでもないのです。植皮の後は、もっと厳重な、指の運動制限が必要です。指を動かすと、植えた皮膚がはがれ落ちてしまいます。そこで、金属のワイヤー(金串)で、指先から手首付近までを串刺しにして、安静を保ちます。その状態で2週間、水に濡らさないようにしてケアします。
どちらにしても、指に関しては、刺青の切除手術は難しいものです。
写真は、術前と術後1カ月