4回目の手術前と手術後です。一部切除縫合で、その他は削皮しています。中心部分に少しだけ色が残っていますが、ほとんどの刺青がなくなってしまった状態です。患者さん本人としては、これで入れ墨の痕跡がまったくなくなり、満足な状態となったということで、これで治療を終了することになりました。
1回目の手術からの治療経過を、順に追って、もう一度掲載します。
4回目の手術前と手術後です。一部切除縫合で、その他は削皮しています。中心部分に少しだけ色が残っていますが、ほとんどの刺青がなくなってしまった状態です。患者さん本人としては、これで入れ墨の痕跡がまったくなくなり、満足な状態となったということで、これで治療を終了することになりました。
1回目の手術からの治療経過を、順に追って、もう一度掲載します。
指の刺青は、浅いことが多く、大多数はレーザーで治療可能なのですが、中には非常に深い刺青もあり、その場合には切除法や植皮を使用せざるを得ない場合もあります。また、刺青が無くなるのを急ぐ場合も、同様です。
しかし、指の刺青切除は、刺青切除の中でも、非常に難しい部類に入ります。理由は、
1)指は非常によく動くところである
2)皮膚が薄いので、縫合が困難
3)指は直径が小さいので、皮膚の伸びが少ない
4)無理をすると、血行不全が起こりやすく、危険
以上の4項目が、主な理由です。
こちらのモニターさんは、1回での切除を希望しました。植皮、または2回の切除を提案したのですが、「何とか1回で切除を」ということで、デザイン上の工夫を加えて、手術を行いました。
クロス型なので、単純にX型に切除すればいいと思われるかもしれませんが、そういうわけにはいきません。X型のように、皮膚の角が4つ集まると、Xの中心部分の傷がつながりません。これは、角の部分は血流が悪く、創傷治癒が非常に悪いためです。Y型なら、問題なく治ります。そこで、近くにY型が二つ、隣同士に並ぶようなデザインとしました。
術前と、抜糸直後です。