また、シルエットリフトのテクニックは、APTOSやフェザーリフト、ミラクルリフトなどと大きく異なっています。
APTOSやフェザーリフト、ミラクルリフトなどは、所謂「フローティング・スレッド」と言って、どこか硬い組織にしっかりと固定するものではなく、皮下組織の中に埋めておくだけのものです。皮下組織の中に埋めておくと、糸の毛羽立ちの方向にしだいに皮下組織が寄ってきて、間接的に糸の端のほうの組織が持ち上がるという原理です。
それに対して、シルエットリフトは、「フィックスド・スレッド」と言って、皮下組織に引っかけた後、その反対側を側頭筋膜という、硬い筋膜に縫合して固定します。つまり、きっちりと引っ張り上げて、固定します。したがって、より強固で大きな引き上げ効果(リフト効果)を獲得できるわけです。
無切開のシルエットリフト~ホウレイ線からアゴの線をすっきりと1
シルエットリフトとは、APTOSやフェザーリフト、ミラクルリフトなどと違い、毛羽立った糸を使用する方法ではありません。替わりに、円錐形のコーンで、糸の周囲の組織を引き上げます。円錐形のコーンは、毛羽立った糸と違い、周囲360度の組織を引き上げますので、より多くの組織を引き上げることができます。また、このコーンは、半年ほどで溶けてなくなってしまいますが、コーンを糸に固定している、糸の結び目に組織がしっかりと貼りつき、引き上げた状態が固定されます。
それに対して、APTOSやフェザーリフト、ミラクルリフトなど、毛羽立ちのある糸の場合には、毛羽立ちの先端が、皮膚を突き破って出てくることが頻発しています。これは、糸の挿入当初は、比較的顔に肉がついていた患者さんが、その後、顔の肉が痩せてきたことによって、糸が皮膚に触れるようになり、さらに毛羽立ちが皮膚の裏から突き刺さるようになるためです。そうなると、異物反応によって、糸は皮膚の外に排除される形になり、皮膚を突き破るのです。
それに対してシルエットリフトの場合は、コーンが溶けることによって、顔が痩せても、コーンが表面から触れることがありません。勿論、コーンが飛び出してくること、糸が露出することもありません。
シルエットリフト Silhouette Lift 30代前半の女性
「何となくたるみが気になる」と言っていた、30代前半の女性モニターさんです。本来ならサーマクールの適応なのですが、顔の脂肪層のたるみが、たるみの主体をなしていたため、シルエットリフトを施行しました。無切開で施行できるため、2?3日のむくみを我慢してもらえれば、当院のシルエットリフトは無切開なので、手術翌日から洗顔・洗髪・フルメークが可能です。術後は、ふっくらとした輪郭と若々しいハリを取り戻し、全体的な雰囲気が若返った印象になっています。
シルエットリフト Silhouette Lift 60代半ばの女性
本来なら、切開を伴うフェイスリフトの適応である、60代半ばの女性のモニターさんです。「どうしても、どこにも、たとえ髪の毛の中であっても、切開したくない」ということで、「ばぁちゃん、そんなこと言うとったら、若くなれんよぉ?(名古屋弁)」と、説得を試みたものの、頑として聞き入れられず、当院オリジナルの無切開シルエットリフトを施行しました。
ホウレイ線や口横のたるみが引きあがり、顔の輪郭まで引き締まりました。
シルエットリフト Silhouette Lift 50代半ばの女性モニターさん
こちらのモニターさんは、50代半ばの主婦の方です。適応年齢的にはぎりぎりです。
やはり、「切りたくない 」希望で、当院のシルエットリフトを選択しました。
「過去にAPTOS(フェザーリフト)を受けたときには、全く効果がなかった」とのことで、今回のシルエットリフトにも猜疑心を持っていましたが、ホウレイ線や、頬から顎にかけてのたるみの改善に満足していただいています。
シルエットリフト Silhouette Lift 60代女性モニターさん
「どうしても、切りたくないんです!だって、数日とはいえ、髪の毛が洗えないのは耐えられません。」とのことで、無切開の当院のシルエットリフトを選択されたモニターさんです。
年齢からすると適応年齢をかなりオーバーしていますが、顔面の脂肪組織に厚みがあるため、適応が発生したと言えるでしょう。効果は不十分です。しかし、本人的には非常に満足されています。
シルエットリフト Silhouette Lift 50代半ばの女性モニターさん
加齢とともに顔の輪郭が変化し、いわゆる「下膨れ」の状態を改善するのを希望していたモニターさんです。
シルエットリフトを輪郭に沿って、左右それぞれ1対づつ、合計2対挿入しました。
輪郭が改善し、痩せた印象になりました。
シルエットリフト 50代女性モニターさん
50歳代後半のモニターさんです。
シルエットリフトのみの適応としては、個人差はありますが、おそらくぎりぎりの年代かと思われます。
将来的に、もっとたるみが出てきたら、今度はフェイスリフトを考えるといいでしょう。ただし、シルエットリフトの糸が入っていますので、フェイスリフトを行っても、大きな剥離が不要なため、腫れや内出血は非常に軽度であると思われます。
シルエットリフト 2対(4本) 30代女性モニターさん
目の下から頬の側面にかけて、マンガの「ゴルゴ13」のような、たるみによるシワを気にしていた30代のモニターさんです。
シルエットリフトを中顔面に2対(4本)挿入しました。
当院のシルエットリフトは、一切、切開しないので、術後は、翌日の朝からフルメークと洗髪も可能です。
目的のシワ以外に、ホウレイ線にも効いています。このような、「ゴルゴ13」のようなシワには、今のところ、シルエットリフトが最適だと思われます。
シルエットリフト 4対(8本) 30代女性モニターさん
シルエットリフトの症例です。
従来のAPTOS・フェザーリフトなどの、ギザギザの糸と違い、糸の周囲360度にわたって全周の組織を引き上げるため、より強力なリフト効果があります。
また、棘がないので、術後、チクチクする感覚がありません。
さらに、しっかりと固定するため、糸が移動して露出することもありません。
他院で行われているシルエットリフトは、髪の中を1~2cm切開しますが、当院のシルエットリフトは、無切開で行います。
したがって、翌日から洗顔・メークが可能です。