ウルトラV-リフト フェイスラインの効果がよく出た症例 4

ウルトラV-リフトで挿入される糸は、ポリディクサノン(Polydioxanone、ポリジオキサノン、PDS、PDO)と呼ばれるものです。この糸は、溶ける糸(吸収糸)の中では最長の吸収時間を要するもので、体内で溶けてなくなってしまうまでには、6か月以上を要するとされています。
 


このポリディクサノン(Polydioxanone、ポリジオキサノン、PDS、PDO)は、化学的分類上は生分解性プラスチックと言うものに属します。プラスチックと言っても、人体に対して無害ですので、通常の外科的手術にも多用されています。プラスチックの物理的性質として、人毛や毛皮・毛糸などと違って、どうしても柔らかさがないことが挙げられます。そこで、繊維が細かくて、それを撚ったり編んだりしていれば、フリースのようにしなやかで柔らかく作成することができます。しかし、手術用の糸の場合、一つ一つの繊維を細かくして、それを編んだ場合には、体内での吸収速度が速くなります。その結果、ポリディクサノン(Polydioxanone、ポリジオキサノン、PDS、PDO)であっても、その期間が非常に短縮されてしまいます。実際に、ポリディクサノン(Polydioxanone、ポリジオキサノン、PDS、PDO)の細かい繊維を編んで作ったバイクリルという糸は、ポリディクサノン(Polydioxanone、ポリジオキサノン、PDS、PDO)の単一繊維である糸よりも早く体内で吸収され、その速度は約3か月です。それは、ポリディクサノン(Polydioxanone、ポリジオキサノン、PDS、PDO)が、体液に含まれる加水分解酵素という酵素によって分解されるからなのです。ポリディクサノン(Polydioxanone、ポリジオキサノン、PDS、PDO)を細かい繊維にしてしまうと、同じ長さの単一繊維(モノ・フィラメント)よりも、どうしても体液との接触面積が増加します。そうすると、その中にある加水分解酵素が働く箇所が増加し、その結果、ポリディクサノン(Polydioxanone、ポリジオキサノン、PDS、PDO)のポリマー構造(分子と分子を繋いでいる構造)の多くが早期に分断され、体内への吸収を速めてしまいます。もし、この糸をウルトラV-リフトで使用すると、その効果は非常に短いものとなり、美容鍼の欠点である効果の短さを、十分に補うことができません。

One Reply to “ウルトラV-リフト フェイスラインの効果がよく出た症例 4”

  1. 匿名希望 より:

    効果はできるだけ長く持続するほうが良いですね。

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